こんにちは!プロダクトオーナーの塚本です。
先日、「SmartHR本体」のスプリントレビューを初めてバザー形式で全社員を対象に開催してみたのでその話をご紹介したいと思います。
まず開発体制ですが、従業員データベース「SmartHR本体」の開発は大規模スクラム(LeSS)を採用していて、現在は4チームで構成されています。 複数チームでスクラム開発する場合のスプリントレビューのやり方の1つとして、「バザー形式」があります。バザー形式のスプリントレビューは、コミュニケーションや議論が活発化しそう、かつ純粋に楽しそうだなぁと思い描いていて、ずっとやりたかったことの1つでした。しかし、コロナ禍ということもありチャレンジしづらい状況が続いていました。
そんな時、近い日程で会社での予防接種の予定が入り、いつもより多くの人が出社するこの機会に、コロナ対策を万全にする前提で開催することに決めました。
事前準備
実行委員として4名で集まり、以下の通り準備することや当日の流れなどを決めていきました。
<当日までのスケジュール>
- 1週間前と前日に全社員にバザーを告知・案内
- 各チームが出し物を検討・準備
<当日必要なモノ>
- ホワイトボード(会場地図を書く)
- 付箋とペン(フィードバックを書いてもらう用)
- その他、お茶菓子など(チーム毎に決める)
<当日の進め方>
- 司会はタイムキーピングや状況を随時Slackで案内
- POは予防接種終わった人などを勧誘してレビュー会場へ案内
- 各チームは20分 x3回 レビューを実施
▼Slackでの告知
バザー当日!
バザーの時間は1時間。慌ただしく各自必要なものを準備したりセットしていきます。
まず、人が集まる予防接種会場近くにバザー開催場所の地図をおいておきました。 が、場所がイマイチだったのかあまり気づいてもらえませんでした。もっと派手にしたり置く場所も工夫が必要そうです。
予防接種終わりの人に声をかけ、どんどん勧誘していきます。4つの機能の中で関心の高い機能を聞いて、該当するブースに案内していきます。 最初は人が集まらずドキドキしましたが、少し集まり始めると次々に参加してくれる人現れ始めました!スタートが肝心ですね。
ここからは実際の様子と各チームの感想を紹介していきます。
こちらのブースでは、開発予定の機能をモックを使って説明していました。将来実際にこの機能を使うかもしれない人事の方も参加してくれ、有意義なフィードバックをもらうことができました。
チームの感想
- InVision(モック)でも十分に質の高いフィードバックをもらえることが分かった。
- ターゲット企業を担当しているカスタマーサクセスの方からのフィードバックをもらうことができて良かった。
- モニターが小さくて、後方にいる人が画面を見えなかった。複数のモニターを準備すればよかった。
- 今回はデザイナーが中心となって進行していたが、エンジニアも経験していきたい。
こちらはリリース直近の機能を参加者に操作してもらっていました。なんと、この場で不具合が発見されることに..!想定していなかった操作で見つかった不具合ですが、リアルなユーザーさんであれば「あるある」な操作なのかもしれません。勉強になります。
後方ではアジャイルコーチの豊田さんが見守ってくれてます!
チームの感想
- 実際に触ってもらってフィードバックをもらえたり、普段はコミュニケーションがない人からフィードバックをもらえて良かった。
- コンテキストを知らない人からは率直なフィードバックを得ることができた。
- 20分サイクルが機能していなかった(もうちょい深堀したい)
- フィードバックは付箋に書いてもらうことにしていたが、話しながらは書けなかった(結果的に話を聞いた人が付箋に書いた)。
次は、開発中の大注目機能のブースです。会議室は入れる人数に限りがあることや、近くまでいかないと様子が見えないため参加ハードルがあがります。オープンになっていない場所はバザーには向いていないことがわかりました。
チームの感想
- ダイレクトな反応が見れて良かった。
- 開発外の人とプロダクトについて話す機会がもてて良かった。
- 部屋に人が集まると暑くなる。
- お披露目会的な感じになってしまい、フィードバックを得づらかった。
最後は以前からとても要望が多かった機能のブースです。参加者の満足度はとても高そうでした!
チームの感想
- みんなの期待感が伝わってきて、モチベーション上がった!
- 今後頂きそうな要望を認識できた。
- リリース前にクローズドベータを用意した方が良いという気付きを得た。
- 最初の人が来るまで時間がかかり、もったいなかった。
感想と今後について
初めての開催でしたが、多くの方に参加してもらうことができ大盛況に終わりました!
普段のスプリントレビューではサポートチームの方に参加してもらっているのですが、サポートとはまた違う視点での多様なフィードバックをもらえることはとても有意義で貴重な機会となりました。
また、本来のスプリントレビューの目的とは異なりますが、今回の開催でプロダクトを通して開発とビジネスサイドとの距離が縮まり、コミュニケーションのきっかけになったことが何より嬉しく思いました。会社の成長に伴う社員数の急激な増加に加え、コロナ禍で対面する機会も減っているためより一層貴重な機会に感じました。
チームの人からも「楽しかった」という声が多く聞かれ、参加者からは以下のような嬉しいコメントが寄せられました。
- 普段、開発側の方と実際の開発画面を見ながらお話できる機会がないので、こうした会を開催していただけてとてもありがたかったです!
- このような形でエンジニアと他部門が関われるのは会社としても非常に魅力的で楽しい取り組みだと思いました。
- devの方と久しぶりに接触できて嬉しかった + 売れる未来が見えました!
- 個人的にめちゃめちゃよかったです。特に機能の背景を確認でき、ユーザへの提案の方向性などが合わせやすく有用だと思いました。
- どこのセッションもただ説明する!というだけでなく、巻き込み型で実施してくださっていて、楽しみながら参加することができたし、なにより、開発してくださっている方と気軽に話せる機会が減少していたので、本当に貴重な機会でした。意見交換している時が一番楽しかったし、より良いプロダクトを追究できている感じがしました!
開催して良かった..!!
今回の開催で見えた運営上の課題も多くありましたので、今後は課題の解決および以下の2点をチャレンジしていきたいと考えています。
- 対面での実現が難しい場合もあるので、オンラインでも実施できるようにしていきたい。
- 社内だけでなく、実際にSmartHRをご利用いただいているユーザーさまをお招きしたい。
続報を楽しみにしていただけると幸いです!
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