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【SmartHRのQA連載:第1弾】過去・現在・未来をマネージャーに聞いてみた

みなさん、はじめまして!SmartHRのQAグループ所属の田野と申します。

本記事は、「SmartHRのQA(品質保証)」連載企画の第1弾です。 SmartHRのQAグループはソフトウェアテストを中心に、メンバーのスキルセットやプロダクトの状況によって、柔軟かつ多岐にわたるアプローチで品質保証活動を行っている組織です。 今回はQAグループのマネージャーである泰楽のインタビュー記事をお届けします。SmartHRのQAの過去・現在・未来についてや、泰楽自身のキャリアやビジョンについて聞きました。

インタビューされる人: 泰楽 無雅(タイラク ムガ)

QA歴1x年。元々は業界、業種も異なる仕事をしていたが、第三者検証会社に転職しQAのキャリアをスタート。その後、LINEやメルペイなどでプロダクトのQAを経験。

2019年4月、1人目のQAとしてSmartHRに入社し、QAグループを立ち上げ。現在は総勢12名のQAグループでマネージャー職に従事。

インタビューする人: 田野 智寛(タノ トモヒロ)

QA歴3年。新卒からSIにてプログラマーとして働いていたが、現場で見かけたQAという仕事に興味を持つ。その後、第三者検証会社のSHIFTに転職し、QAのキャリアをスタート。2020年12月にSmartHRに入社。QAグループ12名の中では一番社歴が若い。

SmartHRのQAの過去・現在・未来

過去から現在

田野(以下、tano): 本日はよろしくお願いします!

泰楽(以下、muga): はい、よろしくお願いします!

tano: まずはQAグループの成り立ちからお伺いしたいと思います。 SmartHRのQAグループはいつ頃から存在するんですか?

muga: 僕が1人目のQAとして2019年に入社しました。それからQAグループができていきました。

tano: ということは、2年で12名にまで拡大したんですね。これまでのお話を聞きたいです。

muga: 入社当時の話からしますね。 僕が1人目のQAだったこともあり、当時の社内はQAの活動領域や役割などが不明確でした。冗談半分で「QAって何をする人ですか?」という質問があったりもしました。

tano: なるほど。僕がQAになったときも周りには「どういう仕事?」って聞かれたりしていたので、その状況はわかる気がします。

muga: それで僕が答えたのが、「品質のためなら何でもする人です」ということでした。 これは現在も目指している方向性の1つでもあるのですが、必要なことは何でもやっていくぞ!という気持ちを持っていました。 とはいえ、1人でできることに限界があるので、まずは、お客様が安心できるリリースサイクルを実現するために何ができるかを、テスティングを中心に試行錯誤してました。

tano: 「品質のためなら何でもする」という言葉は現在のQAグループにも浸透していますよね。入社から2年経ってみていかがですか?

muga: 2年経った現在では、QAグループが人数や活動領域の成長フェーズにきており、組織文化を大切にしながらできることや、やりたいことにチャレンジできる土壌が少しずつ、少しずつ固まってきている実感があります。

現在について

tano: 「品質のためなら何でもする」「いつでもアクセルを踏める状況を作る」というのが現在のQAグループの理念になっていると思うのですが、QAグループの活動というところで意識していることはありますか?

muga: 活動のルールは “あえて” 作らず、みんなの強みや、やりたいことにパフォーマンスを出せるような環境作りを意識しています。 決まった領域やルールを持たないことで個のパフォーマンスを発揮できる部分は、QAグループの強みの1つにあるかなと思います。

tano: 決まったやり方というのは本当に無いですよね。 それぞれのチームやプロダクトでそのとき必要なことを、その人の得意とするやり方でやっているのは特徴ですね。

では実際の業務みたいなところはいかがでしょうか?それぞれアプローチのしかたは異なっていても、共通している活動もありますよね。そのあたりをQAグループの業務の一例として教えて欲しいです。

muga: 実務レベルの話をすると、「E2Eの自動テスト」「探索的テスト」という2点は、共通してみんなが取り組んでいますね。

未来について

tano: QAグループの未来について教えてください。

muga: 個人を重視したい気持ちが強いので、組織が大きくなっても活動のルールを持たない、という部分は維持したいと考えています。その上で組織としては、3年後にはソフトウェアテストという枠を超えて、直接的に品質に関わる活動ができることを目指しています。具体的には、プロダクトの実装なども行っていきたいと思ってます。 これを実現するためにまずは、QAグループとしてE2E以外の自動テストや、プロダクトの軽微な実装にもコミットするなど、活動範囲を徐々に広げています。

こんな人と一緒に働きたい!

tano: 今後も仲間を増やしていきたいので、現在も募集を行っていますよね。 どんな方に来ていただきたいですか?

muga: QAグループのミッションでもある「いつでもアクセルを踏める環境を作る」「品質を技術で解決する」を体現できる方と一緒に働けると、お互いによい刺激になるかなと思います。

「いつでもアクセルを踏める環境」は、組織やプロダクトを安定して加速させるために何ができるかを探求しながら、継続した小さなトライを重ねることで成長につなげて行きたいという思いです。

「品質を技術で解決する」については、再現性や説明可能性を重視しており、その中でプログラミングや異なる業界などの知識などを取り入れ、仕組みとして落とし込む動きができるようにしていきたいという思いがあります。

tano: 仲間が増えたら嬉しいですね!

マネージャー自身の過去・現在・未来

QAになったキッカケ

tano: SmartHRのQAグループをここまで牽引してきた、mugaさんご自身のことも色々教えて欲しいです。 mugaさんはQAとしては4社目で、キャリアも結構長いと思うのですが、そもそもQAになったキッカケはなんだったんですか?

muga: 元々、自動車整備や営業などの仕事をしていたのですが、その中で第三者検証会社と出会いQAという仕事を知り、思い切って飛び込んだのがきっかけで現在に至ってます。

tano: そうなんですね。 僕も元々はプログラマーとして働いていて、第三者検証を知ってQAに転身したので、ちょっと似てますね。

僕の話をすると、QAになる前は下請けのエンジニアで、もらった詳細設計書を見て実装するのが仕事でした。そんな中、ある時期に参画した案件でQAという存在を知り、気になって会社説明会に参加したんです。そこで耳にしたのが、「QAという仕事はテストだけじゃなくて、要件定義のインスペクション(仕様バグの検査)などにも携われる。」という話で、当時の僕にはそれがとても魅力的ですぐQAになろうと思い、3ヶ月後には SHIFTに転職してQAになっていました。

mugaさんの場合は業界も業種も変わってるので、当時は結構苦労されたんじゃないですか?

muga: そうですね〜。当時は様々な勉強会やイベントに参加したり、参加したイベントの登壇者と会話していました。その甲斐もあって、少しずつ知識やできることが増えてきたと思います。

tano: 登壇者と直接会話しに行くというのがmugaさんらしいですね。(笑)

仕事をする上でいつも大切にしていることは?

tano: 仕事をする上でいつも大切にしていることはなんですか?

muga: 1つ目は、個人的に安定していることを大切にしています。仕事をする上では常に一定以上のパフォーマンスを発揮したいと思っていて、そのために焦らずに冷静でいることを意識しています。もちろん、多少の波はあります。(笑)

自分が安定していると、QAグループやプロダクトのチームなど周囲から見たときに自分の変化に気づいてもらいやすかったり、声をかけてもらいやすいなど、コミュニケーションの面でも安心感が生まれるとよいと思ってます。

tano: なるほど。焦りにより判断を誤ってしまったり、見落としが生まれたりするリスクが高まることはありますよね。コミュニケーション面についても共感できます。

muga: 2つ目は、発信することを大切にしています。発信することで、意見が交わされてお互いに議論が深まり、よりベストな選択ができるとよいなと思ってます。また、発信することで周りとのギャップが埋まる機会にもなるかなと思ってます。

tano: SmartHRのバリューである「最善のプランCを見つけよう」や、「認識のズレを自ら埋めよう」にも当てはまりそうですね。「発信する」って心理的なハードルがあり、僕はあまり得意とは言えないのですが、SmartHRは心理的安全性がとても高くて、どんなことでも発信しやすい会社だなと、入社して半年で感じています。会社の大きな魅力のひとつだと思います。

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目指している方向性は?

tano: mugaさんがQAとして働いている中で、目指している方向性とか、ありたい姿ってありますか?

muga: いい質問ですね。目指している方向性としては、品質保証というスタンスや領域を変えていきたいと思ってます。品質課題を解決するだけではなく、お客様と直接コミュニケーションを取ることでスピード感や納得感などを生み出す役割が持てると面白いなと思ってます。

また、活動領域に制限を持たないことで、おのずと知識やスキルも必要になってくるので、QAとしての知的好奇心や専門性を発揮できるといいかもしれないなぁと思ってます。

tano: うんうん。会社がアクセルを踏み続けるためになんでもやるっていう。僕はmugaさんのそういうビジョンに惹かれて入社しました。いい話、ありがとうございます。

最後に

小話

tano: 最後に小話をちょっと。僕自身これがはじめての記事制作だったのであれこれ不安だったんですが、いろんな方がフォローやアドバイスしにきてくださり、とても楽しく良い経験ができました。 mugaさんからも何か小話あればぜひ。最近興味があることとか、勉強してることなどなど。

muga: 最近は、コーチングとATDD(受け入れ駆動開発)に興味を持ってます。

コーチングについては、環境変化や自由度の高さを持つことによる不安など不確実性のある状況下で自分のパフォーマンスを発揮しようとするときに、コーチがいることで視点の広がりや行動力の向上などが実現できるのではと考えています。組織にコーチングを取り入れようと思って勉強しています。

ATDDについては、継続的に品質を維持しながらスピードをより上げていくために取り組みたいと思って勉強しています。 QAが主体となって実装と並列してE2Eの自動テストを書くことで、開発とテストの直列的なタスクを並列化することで、品質とのバランスを保ちながら全体のスピード感を出していけると考えています。リズムのよい流れを作れるように工夫しながらチャレンジを繰り返しています。

tano: 今後が楽しみになるお話がいろいろできて良かったです!ありがとうございました!

We are Hiring !

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。 SmartHRのQAに興味を持っていただけましたら、下記の採用サイトからエントリーいただけますと幸いです。 カジュアル面談も実施しておりますので、選考に進む前に気になることがありましたらぜひ、気軽に聞きにきていただけたら嬉しいです。 みなさまのご応募お待ちしております!

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『 SmartHR 社内での立ち話』をイメージして、ラフに SmartHR のことを知ってもらえたらな、という思いから企画したイベントです。いわゆる「登壇」だけのイベントではなく、まるで雑談のような会を目指しています。事業や仕事のことだけでなく、働く人の雰囲気も感じてもらえるのではと思います。