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タイプ分け診断でわかったメンバーの個性とチームの特徴

こんにちは、SmartHRの基本機能を担当しているプロダクトエンジニアの池田です。 私が所属するチームでは、新しくメンバーがジョインした際にチームビルディングのためにタイプ分け診断を実施しています。 本記事ではタイプ分け診断の紹介とやってみての感想をお伝えします。

背景

私たちのチームでは最近メンバーの入れ替わりが多く発生し、コミュニケーションや役割分担の難しさを感じる場面が増えてきました。新しいメンバーが加わることで個々のスキルや思考の多様性が高まる一方で、互いの強みや特徴を十分に把握できないまま仕事に取り組むことも多くなっています。

そこで今回のタイプ分け診断をチームビルディングの一環として取り入れ、一人ひとりの個性やアプローチの傾向を理解することを目指すことにしました。

タイプ分けとは?

タイプ分けとは、いくつかの質問に回答をすることでコミュニケーションスタイルを4つに分類してくれる株式会社コーチ・エィ提供の診断テストのことです。自分のタイプだけでなく一緒に働くメンバーのタイプとその特徴を知ることで、普段の業務におけるコミュニケーションを良い方向に変えることができます。

4つのタイプ

以下の記事を元に4つのタイプについて説明していきます。

この診断では「感情表出」「自己主張」という2つの軸でコミュニケーションのタイプを次の4つのタイプに分類します。

4つのタイプ

自分がこの4つのタイプのどれに当てはまるかを知ることで、日常的に自分が無意識のうちにどのように対人とのコミュニケーションをとる傾向にあるか客観的に知ることができます。

またこの診断は自分がどのタイプかを知る以上に、相手がどのタイプであるかを知ることが非常に重要になってきます。チームのメンバーがどのタイプに当てはまりどういった特徴かを理解すれば、それに合わせてより効果的なコミュニケーションを交わすことができるようになります。

SmartHRではこのタイプ分け診断を積極的に利用しチームビルディングに活用していますので、今回は実際の事例を紹介していきます。

私たちのチームについて

私たちのチームではプロダクトマネージャー 1名とプロダクトエンジニア 5名のチームでSmartHR基本機能を担当しています。またここ数ヶ月の間に2名が異動し代わりに新しく2名が加わった、まだまだチームとしては試行錯誤を繰り返している段階のチームとなります。

ワークショップの流れ

SmartHRではこのタイプ分け診断を行う場合は、チーム全員で参加しファシリテーター(コーチ・エィで学んだ社員)1名を中心にワークショップ形式でやっていきます。

  • 時間
    • 1時間
  • メンバー
    • ファシリテーター 1名
    • プロダクトマネージャー 1名
    • プロダクトエンジニア 5名

またワークショップは以下の流れで実施していきます。

  1. テストの回答(10分)
  2. 自分の感想(2分/人)
  3. チームメンバーに対するフィードバック(3分/人)
  4. チーム分析

テストの回答

テストはいくつかの質問に選択肢から最も近いものを選び、全てを回答すると最後にレポートが作成されます。レポートにはどのタイプに当てはまるかだけではなく、全タイプ別の偏差値が表示されるため、どのタイプの傾向が高くて逆にどのタイプの傾向が低いかといったことも数値で分かります。

他にもタイプの詳細な特徴や対人関係の方法、そして各タイプとの関わり方の対処法なども説明があります。

自分の感想

テストを受けたら、まずは自身でテストのレポートを見て思ったことを率直に共有していきます。

ワークショップ中にでた意見としてはこのようなものがありました。

  • 「自分の性格からはこのタイプになると思っていたので想定通りだった」
  • 「昨年と比較してタイプが変わったのは、○○の役割が変わって強くでたのかもしれない」
  • 「1年前とは状況が違うのでプロモーターのタイプの傾向が強くでると思ったが、意外と変わらなかった」
  • 「タイプの特徴を見ると、これは当てはまるがこっちはそうでもない」
  • 「仕事スイッチが入っていない場合は、サポーターの傾向が強くでそう」

このように1年前の結果と比較する人や、今の状況や気持ちを振り返って客観的に分析をする意見が多くでました。他にも意識的にやっていることや、仕事中とプライベートで考え方を分けている場合にもタイプ変化があることも面白い点でした。

チームメンバーに対するフィードバック

次に個人に対してチームメンバーからのフィードバックを共有していきます。これをすることで他の人からどう見えているのか、自分が気づいていなかったことも知ることができます。

  • 「絶対にアナライザーのタイプだと思いました」
  • 「サポーターかと思っていたら、アナライザーだったので意外でした」
  • 「Aさんは最近〇〇の動きをよくしていたので、いつかタイプが変わると思っていました」
  • 「どのタイプも平均的に高くバランスが良いので、どのタイプでも臨機応変にやれそう」

チーム分析

一通り全員の共有が終わったら、チームに関してデータの傾向から分析していきます。今回は主に前回(昨年)のチームの結果と今回のタイプ別の人数を見て意見出しをしました。

前回(昨年) 今回

特徴

  • 昨年と比較して全てのタイプが揃っているのでバランスはいい
  • プロダクトエンジニアだけで見るとコントローラーがいないので、議論を引っ張り決断する役割がいないのかもしれない

それを踏まえてどのように行動変化をすれば良いかを考えてみました。

  • プロダクトエンジニアにコントローラーがいないため、アジェンダに時間を設定してファシリテーターが結論を決めにいくように意識させることで、議論が長引かないようにする
  • 議論中にコントローラーやプロモーターは、サポーターやアナライザーに対して適度な間を置いたり、場合によっては名指しをして考えを引きだすようにすると良さそう

このようにチームのタイプ別の人数比によって、どのように行動や考えを変えればよりチームが上手く回るかを考えることで、チームの成長に繋げることができます。

感想

今回チームでタイプを共有し、各メンバーがどのタイプに属するかを確認し合うことで、私たちの思考や行動に対する理解がより深まりました。それによって普段メンバーの知らなかった強みや個性を再発見することができ、新たな視点が生まれました。

特に面白かったのは、タイプの違いがアプローチにどのように影響するかを知り、今後のコミュニケーションや役割分担に生かせると感じた点です。もし相手に対してイライラすることや不安になることなどが日常であったとしても、相手のタイプを知ることでどのようにコミュニケーションを取れば良いのか、また客観的に相手の理解ができるので自分の感情のコントロールもしやすくなると感じました。

最後に

私たちのチームのようにメンバーの入れ替えがあった場合は、今回のタイプ分け診断を使うことで上手く相互理解を進め、さらにチームの特徴を知ることができチームビルディングに活用することができます。

今回のタイプ分けで得られた知見をもとに、チーム内での役割やタスク分担をさらに見直し、それぞれの個性を生かしたアプローチで取り組んでいければと考えています。

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