2025年1月18日に、東京Ruby会議12が開催されます。2016年以来の約9年ぶりの開催です。SmartHRは、東京Ruby会議12に協賛します。そこで、東京Ruby会議12を最大限に楽しんでいただくべく、実行委員長のおしょうゆさん(@osyoyu)と副実行委員長のなっちゃんさん(@pndcat)にお話をうかがいました。
前後編に分かれており、前編は主に地域Ruby会議の歴史や今回の開催のきっかけについて、後編は主に今回の見どころについてのお話です。
(インタビューは2024年11月13日に行いました。内容は当時のものです)
目次
自己紹介
── 本日はありがとうございます。まずは簡単に、自己紹介をお願いできますか?
おしょうゆ:おしょうゆ(osyoyu)と言います。東京Ruby会議12の実行委員長をやっています。普段の仕事では、スマートバンクという会社でB/43というアプリを作っています。バックエンドがRailsになっているので、Rubyは毎日書いています。
なっちゃん:東京Ruby会議12の副実行委員長のなどやまです。インターネットではpndcatやなっちゃんと名乗っています。普段はSmartHRの基本機能を開発しており、SmartHRもバックエンドがRailsなので、私も毎日Rubyを書いています。
── お二人はどのようなご関係なんですか?
なっちゃん:友人というか、前職で一緒のチームで働いていたりしました。
おしょうゆ:そして以降も付き合いがあるという感じですね。
── Rubyコミュニティとは、お二人はこれまでどういった関わりがありましたか?
おしょうゆ:初めてRubyコミュニティのイベントに参加したのは、広島で開催されたRubyKaigi 2017です。とはいえそこからしばらく間が空いて、がっつり身を入れて参加するようになったのは、たぶん津で開催されたRubyKaigi 2022からかな。
なっちゃん:へ〜、意外。
おしょうゆ:ちょうどRubyコミュニティがオフラインに戻りつつあったタイミングで入っていった感じがしますね。それ以来、RubyKaigiや大小いろんな規模のカンファレンスに参加したり、時にはスピーカーをやったり、スタッフをやったりとか。
なっちゃん:私は、京都で開催されたRubyKaigi 2016が初めてで、そこからRubyKaigiにちょこちょこと参加していました。沖縄で開催された2024年のRubyKaigiは、オーガナイザーとしても関わりました。ほかにはいろいろ、Kaigi on Railsとか、大小さまざまな地域Ruby会議とか地域.rbとかに参加している感じです。
── これまでイベントの運営にはけっこう関わられてきたんですか?
なっちゃん:私は学生のころに高専カンファレンスの実行委員長をやったことがあったんですけれど、そこからしばらく運営はやっていなかったので、RubyKaigi 2024が本当に久しぶりのカンファレンス業みたいな感じでした。会社のテックカンファレンスの運営とかはいろいろやっていましたけど。
おしょうゆ:自分はテックカンファレンスの主催は初めてです。とはいえ、もともとお祭りみたいなことは好きで、友達どうしとか社内とかの集まりの企画はたくさんやってきました。あとは、一応カンファレンスでいうと、RubyKaigi 2022からヘルパーとしてちょっとお手伝いをしています。いわゆる当日スタッフですね。
地域Ruby会議とは? 東京Ruby会議とは?
── 今回の東京Ruby会議12のお話に入る前に、そもそものところをお伺いさせてください。そもそも、東京Ruby会議などの地域Ruby会議とは何でしょうか? RubyKaigiとは何が違うのでしょうか?
おしょうゆ:「地域Ruby会議」は、本家のRubyKaigiとはちょっと性格の違うイベントです。RubyKaigiが年一回、RubyKaigi Teamが運営してるのに対して、地域Ruby会議はその名の通り、各地域のオーガナイザーが取りまとめているもので、コンテンツや味付けもちょっと違ったものになってます。最近のRubyKaigiが言語としてのRubyそのものやRuby処理系の実装にフォーカスを当てているのに対して、地域Ruby会議はもう少し広い話題を扱ってるようなイメージでしょうか。
過去の地域Ruby会議は regional.rubykaigi.org にまとまっていて、「RubyKaigiのようなイベントをいろんな地域でやってしまおうというプロジェクトです」と書かれていますね。
── なるほど。その中で東京Ruby会議はどのような歴史がある感じでしょうか?
おしょうゆ:実は東京Ruby会議01が地域Ruby会議の第1号で、2008年の開催ですね。そのころRubyを使う人が一気に増えてきて、話したいことがある人がたくさんいたので、角谷さんが始めた枠組みみたいなもの……だと思ってます。
── 母体となるコミュニティはありますか?
おしょうゆ:東京Ruby会議の場合はないです。地域Ruby会議は、その地域のRubyコミュニティが母体となって開催していることが多いです。たとえば松江Ruby会議だったらMatsue.rb、福岡Rubyist会議だったらFukuoka.rbがやっていることが多いんですけれども、東京Ruby会議は例外的で、特定のコミュニティを母体としていません。毎回、そのときに東京でやりたくなった人たちが手を挙げてやる感じです。なので自分は、東京Ruby会議という名前のカンファレンスのオーガナイザーとしては5人目だと思います。
なっちゃん:5人しかいない?
おしょうゆ:そう。それがね、今回12って付いているんですが、いろんな事情があって番号が飛び飛びで、実際はまだ6回目なんですよね。
── 大江戸Ruby会議は別物ですか?
おしょうゆ:大江戸Ruby会議は別物ですね。大江戸Ruby会議はAsakusa.rbの地域Ruby会議です。東京だとほかにもTokyuRuby会議というのがあって、この間行ったんですけれどもちょっとおもしろくて……。
なっちゃん:私も行ってきました。
── どんな感じでした?
なっちゃん:まず、募集トークがLTしかないことにもびっくりしたし、運営の人がご飯を用意してとかではなくて、自分たちで食べ物を持ち込んで食べながらLTを見て、最後にLT王・飯王・酒王を決めたりなど、おもしろい企画がたくさんでしたね。
── お二人は何を持っていったんですか?
なっちゃん:私はミスドを。
一同:(笑)
── いいですね。
おしょうゆ:オリオンビールをたくさん持っていきました。お酒もみんな持ち寄っていたので。
── 楽しそうですね。お二人はこれまで、東京Ruby会議には参加とか運営とかされてきたんですか?
おしょうゆ:実はないです。前回は2016年で、そのころはまだ全然Rubyコミュニティにお邪魔してなかったです。
なっちゃん:ないですね。
── ご参加経験なしで主催されるんですね! すごい。
東京Ruby会議12開催のきっかけ
── ここからは、今回の本題である東京Ruby会議12のお話に入っていきます。そもそも、開催しようと思われたきっかけを教えてください。
おしょうゆ:Ruby Association GrantというRubyの改善や関連ツールの開発に助成金を出してくれるプログラムがあって、それの成果発表の準備をしているときに考えついたのが最初のきっかけだったと思います。自分は2023年度のGrantに採択されていて、2024年7月19日の最終発表会が終わった直後に、「東京Ruby会議12... やりたくないか...!?」という投稿をしたんですよ。
x.com東京Ruby会議12... やりたくないか...!? (その名前を使えるかは知らない)
— osyoyu (@osyoyu) 2024年7月19日
── なんでこの投稿をなさったんですか?
おしょうゆ:時期的にはRubyKaigiが終わったあとで、いわゆるKaigi Effect、つまり開発の気持ちがすごく高まっているタイミングでした。自分はその成果をGrantの最終発表にぶつけるターンだったわけですが、そんな風に成果を出す場がたくさんあると良いな、と思ったのが一つです。
また、自分にとって身近な場所である「東京」にRubyのテーマを広く扱う大きな場所がもっとあってもいいなと思って。この二つが合わさって、「じゃあ東京でRubyを『使う』発表をする場をやるとおもしろいんじゃないか」というのが出発点ですね。
そのことを考えていったときに、そういえば地域Ruby会議っていう枠組みがあったなっていうことを思い出して、誰に向けるでもなく投稿してみたというところはありました。 あとはカンファレンスの主催をやってみたかったんですかね(笑)。
── なるほど。このご投稿をなさったあとはどんな流れですか?
おしょうゆ:それが、この投稿が角谷さんに見つかって(笑)、「やりなよ」って言われたので、「角谷さんが言うならやるしかないよなぁ」って思いました。
── ちなみに、pndcatさんはこのつぶやきを見てどう思われましたか?
なっちゃん:シンプルに「おもしろいことを言っているな」と思いました。
一同:(笑)
おしょうゆ:本当に見た?
なっちゃん:見た見た。自分がいま発表を終えたタイミングで「東京Ruby会議12をやりたい」と言っていて、「え? どういうこと?」とも思いつつ、「おもしろそうだな」とも思いましたね。
会場探し
── 「やりなよ」って言われたあとは、どのように進められたのでしょうか?
おしょうゆ:まずは時期が決まらないことには始まらないだろうと思って、そこの検討から始めました。で、冬の寒い時期にRuby関係のイベントってあまりないよなって思ったのと、それぐらいの時期であれば準備にも十分な時間が取れるだろうなと思って、12月か1月あたりの時期で考え始めました。
── そのあとは会場探しですか?
おしょうゆ:そうですね、12月か1月くらいの時期で使える会場をとにかく探す作業でした。一週間ぐらいかけて都内のカンファレンス会場をリストアップして、いい時期に空いているかをひたすら探す作業をしていました。いろんな会場の予約システムを高速に操作できるようになりましたね(笑)。
── 何人くらい入る会場をイメージしていたんですか?
おしょうゆ:これがけっこう悩んだところで……。たとえば100人とかでやってもいいんだけれども、東京ならもうちょっと人が来るかもな、せっかくだから人がいっぱい来るお祭りみたいな感じにできると楽しいかなという、賑やかにやれたらいいなと思ったところはあります。一方、増えれば増えるほど運営は大変なので、会場のキャパシティとしては300〜500人の間かなと考えていましたね。
── その規模の会場はけっこうあるものですか?
おしょうゆ:意外とありました。大きな演奏会やライブができる1500〜2000人が入れるような会場と、もうちょっと小さい600〜1000ぐらいのものがいっぱいあって、小さいほうならば金額的にもマッチするかなという感じでした。
── 予算の感覚もわからないですよね。どれくらい会場費に使って良いのかとか。
おしょうゆ:そうそう。だから会場費を払ったあとに全部キャンセルになってしまっても、自分でカバーできるくらいのお値段の会場にしようと思っていましたね。
── 挙がった選択肢の中から、今回の会場である横浜市鶴見区民文化センター サルビアホールに決められたのはどういう経緯ですか?
おしょうゆ:そもそも「東京Ruby会議」という名前が先行していたので、都内でやることを大前提に会場を探していたのですけれども、条件に合う会場の空きはありませんでした。7月下旬でしたが、半年前に会場を探すというのは遅すぎたんですね。 で、探す範囲を都内からちょっと広げてみたら鶴見にいい会場があった。鶴見ならば都心からもそう離れていないし、いいじゃん、という感じですね。
かっこいい場所がいいなとは思っていて、東京から一歩広げたときにミューザ川崎シンフォニーホールっていうオーケストラとかがよくやっている会場があるんですけれども、ここが本当にかっこよくて。真ん中にステージがドンとあって、その周辺を螺旋状に客席が囲んでいるんですよね。「ここでやったら絶対におもしろいじゃん!」と思ったんですけれども、まず「音楽活動専用」と書いてあったのと、借りられてもスクリーンがないよなというか、発表会で360度見られても……っていうのはありましたね(笑)。ということで、そんな会場も検討しつつ、今回の会場に決めました。
── 今回の会場もかっこいいんですか?
おしょうゆ:かっこいいですよ。
── 何人くらい入る会場ですか?
おしょうゆ:ホールのスペックとしては500人以上着席できます。とはいえ、いわゆる「廊下」でのコミュニケーションもできるようにしたいですし、全席埋めるのは目標にせず、もっとゆとりある感じで使う予定です。スポンサーブースもありますしね。
── このころはまだpndcatさんは関わっていない感じですか?
なっちゃん:まだ何も関わっていないです。
おしょうゆ:さすがに一人でできるとは思っていなかったので、早いタイミングで一緒にやる仲間を集めないといけないなとは思っていたのですが、まず「開催できる可能性があるか」っていうのを最低限検討しておこうと思って、会場探しくらいまでは一人でやろうかなと思っていました。
なっちゃん:いやぁ……、はじめから巻き込んだほうが良いと思うよ。
おしょうゆ:(笑)
なっちゃん:まず、会場を一人で決めるのは普通じゃないっていうアドバイスはしておくね(笑)。
おしょうゆ:まぁそうかも……。いやー、どうなんだろうね?(笑)
── 横浜の会場になって、「東京Ruby会議」という名前を変えることは考えなかったんですか?
おしょうゆ:あまり考えなかったかもしれないです。「東京」という名前なら、住まいこそ東京でなくても、東京圏で働いている人もホームに感じてくれるかなと思ったこともあるし、実際自分もそうなので。
なっちゃん:どっちを推したいの? 横浜でやっていることを推したいのか、横浜でやってることを隠したいのか。
一同:(笑)
おしょうゆ:いやね、最初はさ、一応「東京です!」っていう体裁を取っていたほうがいいのかもと思ったし、発表したときは「鶴見って横浜じゃん」ってけっこう言われたりしたんですけれど。でも、だんだんみんな馴染んできて、「鶴見でやるやつね」みたいな感じになってきた(笑)。
なっちゃん:たしかに言われなくなった! 「横浜じゃん」ってもう言われない。
開催宣言
── いまの会場にしようとなってからの流れはどういう感じでしょうか?
おしょうゆ:さすがに、会場の予約ボタンを押す前に不安になってきたので(笑)、そのタイミングで相談をしようと思ってなっちゃんに声をかけましたね。
なっちゃん:そうですね。「予約しようと思っているんだけど」って言われて、何かあっても自分が払えればいいやと思えるような額の安めの公営ホールではあったので、「じゃあ予約しようよ」って言った気がする。
おしょうゆ:(笑)
なっちゃん:予約した直後に「副実行委員長をお願いしようと思っていて」って言われたときは、「遅いよ!」って(笑)。「今!?」みたいなことは思いましたけど、「わかった」と言って、やることにしました。
おしょうゆ:ここまで巻き込んだら断られないだろうと。
なっちゃん:巻き込まれたのはあの日が初めてだよ? そんなに巻き込まれてないんですよ、ぜんぜん。
── なんでまずpndcatさんにご相談しようと思ったんですか?
おしょうゆ:自分は最初に動き出す勢いはあって、何かを始めるのは得意かなと思うんですけれど、細かいところまできっちりやるのが苦手で。運営を最後までやりきるとなるとしっかりしている人が絶対に必要だと思ったので、なっちゃんに声をかけました。この二人だと勢いとしっかりのバランスが絶妙だなと思います。
なっちゃん:たしかに、思うかもね。
この日は7月31日だったのですが、たまたま会う用事があったので、そこで相談をしてホールを予約して、そのまま日本Rubyの会のissueで開催宣言をしました。ここまでが本当に1、2時間くらいでぱぱぱっと決まりました。
── 予約してすぐ開催宣言?(笑)
おしょうゆ:実はこれは開催宣言というより、「こういうのをやりたいのでご協力をお願いします」という相談を持ち込んだぐらいのつもりでした。もちろん公開リポジトリではあるので公開状態にはなりつつも、日本Rubyの会の相談用の場所ですしそんなに見る人はいないだろうと思っていたのですが、GitHubのリアクションが意外と付いてびっくりしました。
なっちゃん:翌日に会社のSlackでissueのリンクが貼られていました。意外に見られていたね。
おしょうゆ:もうちょっとドーンと発表をしようと思っていたのですが、相談用のissueを立てただけで「見たよ」みたいなことを複数人に言われて驚きましたね。
最近気づいたんですけれども、今回の裏コンセプトは「見切り発車」かもしれない。とりあえず会場を決めたらできるじゃん。
なっちゃん:できないできない。
一同:(笑)
角谷さんへの相談
── 7月31日にissueを立てたあとは、何をされたんですか?
おしょうゆ:我々、右も左もわからず、「地域Ruby会議をやるとは?」みたいな感じだったので、まずは簡単に構想をまとめて、角谷さんに相談させてもらいました。
── どんなことをご相談したんですか?
おしょうゆ:「こういうコンセプトってどう思います?」みたいなところから、けっこう実務的なところまで、2時間ぐらいいろいろと相談させてもらいました。
── 3人で?
なっちゃん:そう、3人です。これがきっかけで、東京Ruby会議のナンバリングが飛んでいる理由みたいなのとかも歴史が掘り起こされて、角谷さんも楽しそうでしたね。
おしょうゆ:そうでしたね。地域Ruby会議のリストを見て「東京Ruby会議、11個もなくない?」と思っていたので聞いたら、歴史の語り部みたいな感じでいろいろとお話をしてもらいました。
── そのミーティングがあったから、あのScrapboxが誕生した?
なっちゃん:そう!
── なるほど、そういう時系列なんですね。
ようやく下見
── 角谷さんへのご相談後は何をされたんですか?
おしょうゆ:相談後は、会場の下見に行きましたね。
── あ、まだ下見してなかったんですね。
おしょうゆ:そうですね。
── 下見をせずに決めていた。
おしょうゆ:下見をせずに、予約しました。
── あ〜、なかなか。
一同:(笑)
おしょうゆ:このタイミングで初めて「かっこいい会場だな〜」って思いました(笑)。
── お住まいは東京近郊ですよね?
おしょうゆ:そうですね……。なんで行かなかったんでしょうね?(笑)
なっちゃん:半年以上前なら会場抽選の予約ができたんですけど、半年以内だと先着順になるため、「明日になったら取れるかわからないから今取ろうよ!!」みたいな感じで予約ボタンを押しちゃいました。
おしょうゆ:そうだった。予約で埋まっている会場の数々を見た直後だったし、「とにかく押さえて、やることにしてしまおう」と思ったんだった。仮予約なので、会場を見てイメージと合わなかったらキャンセルできる形でしたし。
運営チームの組成
── 運営チームはどうやって組成されていったんですか?
おしょうゆ:日本Rubyの会に開催宣言をしたタイミングで、ほかの仲間も集めたほうが良いよねという話はして、誰に声を掛けようかみたいなことは考えていました。
なっちゃん:Rubyが好きで、RubyKaigiとかのカンファレンスにも参加していて、会社のカンファレンス行事とかにもよく関わっていそうな人たちを思い浮かべたときに、ピクシブのありたそさんと、クックパッドのてるふのくんがいいじゃんと思って声をかけてみたら、二人とも二つ返事で「やります」と返ってきました。
── 4人で最初に何を相談したんですか?
おしょうゆ:最初は自分から「こういうカンファレンスにしたいからよろしく」みたいな話をしました。
なっちゃん:下見に行っていたので写真を見せてもらって、みんなで「こんないいホールでカンファレンスできるんだ!」みたいな話をして、すごく盛り上がったのは覚えています。
そしてその日のうちに、デザイナーもminamiちゃんに決まりました。
おしょうゆ:みんなそれぞれ得意なことが違っていて、良いチームになっているなと思います。映像まわりが得意なてるふの、宴会部長なら任せろ!のありたそ、そしてデジタルから立体物までなんでもデザインできるminamiちゃん。心強いです。
キックオフで決めた大事なことの一つに、スケジュールもありましたね。あと半年残っているけれども、どのタイミングで何をやろうかみたいなところをザーッと線を引いて、「意外と時間ないね」みたいな感じになったのを覚えています。
なっちゃん:なったなった。
おしょうゆ:あとは、基調講演を誰にお願いしようかがけっこう大きなテーマだった記憶があります。
大々的な開催告知
── それら大枠が固まったタイミングで、大々的な開催告知をRubyKaigi 2024 follow upでされた感じですか?
なっちゃん:はい。さっき言ったスケジュールを引いたときに、「このカンファレンスがこの時期にある」みたいなのを一緒に全部ピックアップしていて、直近でRubyistが集まるのが8月31日のRubyKaigi follow upだったので、そこに向けてすべて準備しました。
おしょうゆ:そうでしたね。1ヶ月後にある程度決まったものをどーんと出せるといいよねっていう話をして、とりあえずめちゃくちゃ雑なサイトを作って、follow upで告知して、Xに投稿もしました。
x.com🦢🦢 東京Ruby会議12 🦢🦢
— 東京Ruby会議12🕊️ (@tokyork12) 2024年8月31日
2025/1/18 sat. ➤ in Yokohama
開催決定!! #tokyorubykaigi
なっちゃん:RubyKaigi follow upには、東京Ruby会議11の実行委員長の笹田さんと、東京Ruby会議10の実行委員長のbashさんもいて、お二人から「がんばってください」と背中を押してもらえてすごく良かったです。
おしょうゆ:「やるぞ」と言ってから「こんなのをやろうと思うんだけど、どう?」とか「話してよ」と言ったときに「それいいじゃん」って言ってくれる人が多くて、ありがたいなと思っています。もちろん実行委員のみんなもそうだし、会社の仲間とか、いろんなコミュニティの人とか。みんなすごい「それ、行きたいなぁ」と言ってくれているので、そこは本当にうれしいし、ありがたいなと思っています。そう言ってくれるからこそ、やるかという感じだからね。
なっちゃん:そうだね。
前編はここまでです。
後編は来週公開予定です。後編では、東京Ruby会議12のコンセプトや見どころ、怒涛の開催準備、チケットの売れ行きなどについてお聞きします。
写真:nanseki、inao
東京Ruby会議12のチケットはまだまだ販売中です! 以下URLよりどうぞ。1月18日、鶴見で待ってます!
ti.to