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時短・フレックス・子育て──SmartHRのQAエンジニアの実践録

こんにちは!QAエンジニアのhigesawaです。

今回は普段のQA文脈の発信とは趣を変えて、自身の最近の経験を踏まえたワーク・ライフ・バランスについて書いてみようと思います。

はじめに

私は現在品質保証部の中で労務ユニットAに所属しています。 以前当テックブログの品質保証部連載にて記載した SmartHR 品質保証部 労務ユニットAの紹介 にもある通り、労務ユニットAのメンバーの多くは開発チームに所属せずプロダクト横断的に、濃淡をつけた品質保証活動をしています。その中で私は、今年に入ってからは年末調整機能の開発チームに濃度高めで関わっている状況です。

プライベートでは3人家族の一児の父で、この春から子どもが幼稚園に入園、それまでは自宅保育をしていました。

ワーク・ライフ・バランスを意識するきっかけ

私の日々の生活は、朝起きて家族との時間を過ごしたら9〜18時で働き、また家族との時間を過ごし就寝する、というのが基本的なリズムでした。

そんな中、今年1月末頃から妻が体調を崩したことをきっかけに、これまでの働き方を見直す必要が出てきました。単に有給休暇を取得するだけではなく、中長期的(※この時点では先が見えてませんでした)に育児や家事をこなしながら、仕事も両立していかなければなりませんでした。

その時、強く意識したのが「ワーク・ライフ・バランス」です。

仕事面においては業務の特性上、開発チーム内とのコミュニケーションは欠かせません。勤務時間の調整や柔軟な働き方が求められる中で、仕事も家庭も大切にしながら、どちらにも妥協しない働き方を実現することが私にとっての課題となりました。

フレックスタイム制・育児時短勤務を活用した私の日常

SmartHRではリモートワークかつコアタイム無しのフレックスタイム制を採用しているため、柔軟な働き方ができます。

SmartHR 2025年以降の主な働き方制度
(引用:SmartHRの働き方制度(2025年以降) )

育児や家事をしながら働くために、まず私は前述のフレックスタイム制を最大限活用しました。朝5時に仕事を開始し、子どもが起きる大体8時までの間に集中して業務を進め、その後の時間は一度仕事から離れ家族との時間を優先しました。家事をこなしつつ子どもと遊び、午後になって子どもがお昼寝に入ったタイミングで再度仕事に集中するようにしました。

遠方に住む両親の助けも借りてなんとか2月を過ごして、3月からは育児のための時短勤務を開始し、家庭の比重を上げつつ自身の身体も壊さないようバランスを取るようにしました。

慣れない生活に戸惑いつつ、とにかく必死に日々をこなしていました。ある程度慣れてくるとリズムが整い、仕事にも家庭にも集中できるようになりました。朝の業務は特に集中でき、その後の家事も効率化しつつ、子どもとの時間は思い切り楽しむことで、生活の中でメリハリをつけれるようになりました。

チームが支えてくれた柔軟な働き方

この働き方を実践できたのは、何よりも開発チームやユニットの理解とサポートがあったからです。働き方が変則的になることを伝えた際、「無理のない範囲でできることからやっていこう」と嫌な顔一つせず受け入れてくれました。

労務ユニットAの中で特に印象的だったエピソードの一つに、以下の画像のようなコミュニケーションがあります。

社内のslackコミュニケーション

変則的な働き方を始めた当初、融通を利かせてくれていることがとてもありがたいと同時に、申し訳無さも多分にあり、周囲に「ごめんなさい」「すみません」と言うシーンがとても多かったです。そんな中、画像のように「謝る必要ないですよ」とslackを始めMTGの場でもユニットメンバーみんなが言ってくれ、気持ちがとても楽になったのを覚えています。

年末調整機能の開発チームでは、チームの皆さんの理解があったことはもちろん、一緒に品質保証文化を推進しているチーム内のエンジニアが積極的にサポートしてくれました。 今年の頭に私が開発チームと一緒に目指すところ・やっていく内容の期待値調整を行い、開発チームのみんなと認識合わせをしました。この取り組みにより共通のゴールイメージを持てたことも功を奏し、そのエンジニアのサポートのもと、取り組む施策は停止することなく進みました。また、チームの現状を始め課題感ややりたいことを相談し合える定常的なコミュニケーションの場を持てていたことも、つつがない進行の大きな要因だったと思います。

こうした開発チームをはじめとしたユニットや周囲の理解と協力により、安心して柔軟な働き方を続けることができました。

メンバーからの声

  • 将来は誰もが病気や介護などで柔軟な働き方を求める時がくるかもしれません。制度は“あっても使えない”のでは意味がない。今回のようにフォローしあえる体制であり続けたいと思います。(労務ユニットA チーフ & メンバー)
  • higesawaさんのこれまでの積み重ねがあったからこそ、自然と受け入れが広がったのだと思います。“みんなが無理なく働ける会社であってほしい”という気持ちは、今回のことで一層強くなりました。(労務ユニットA メンバー)
  • 一緒にいる時間が中々取れない事もありましたが、非同期で丁寧に対応していただいた事もあり、本人不在で施策が進まなくて困るという場面はありませんでした!困った時はお互い様だと思うので、気になさらず今後ともよろしくお願いします。(開発チーム エンジニア)

現在、これからのワーク・ライフ・バランス

5月現在、妻の体調も落ち着きを見せ、子どもも幼稚園に入ったことから、仕事の比重や生活リズムも以前に戻りつつあります。この数ヶ月は仕事に育児に家事に、あらゆる面で学びの連続でした。文字通りワーク・ライフ・バランスを深く考える切っ掛けにもなりましたし、バランスだけではなくメリハリの大事さも身を以て経験しました。

このあと、9月頃には育休を取得することを決めています。取得の決断は比較的早めにチームに伝えました。業務引き継ぎやコミュニケーションパスの整理を事前に進めるためです。自分が休む間に担当を引き継ぐメンバーに状況がわかるよう、ドキュメントを残すなどの準備を始めています。

開発チームやユニットのみなさんが私の育休取得を前向きに受け入れてくれていることに、心強さを感じています。

おわりに

ここまでお伝えした通り、SmartHRでは柔軟な働き方ができる制度もあり、また周囲の理解も得られやすい環境だと感じます。自分のライフイベントを伝えやすく、それに対して温かくサポートしてくれる同僚たちの存在は、働く上での大きな安心感につながっています。

ワーク・ライフ・バランスを大切にしながら働けるSmartHRは、多くの人にとって魅力的な環境なのでは、と感じる次第です。

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