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合流直後のベロシティ低下をどう乗り越えたか? —— 従業員マスタB&Cチームのチームビルディング奮闘記

従業員マスタBチームのEitaです!

私たちのチームに、別のチームのメンバーが一時的に合流することになったので、いち早く立ち上がれるように様々なチームビルディングの施策を実施しました。本記事では、背景→やったこと→得られた変化の順で、このときのチームビルディングの様子を紹介します!

背景

2026年1月に、SmartHRの労務管理サービス開発で「従業員」を扱う機能を強化するために、従業員マスタAチーム、Bチーム、Cチームという3つのチームがそれぞれ組成されました。 中でも我々、従業員マスタBチームは、プロダクトマネージャー1人、チーフ(エンジニアリングマネージャー)1人、エンジニア2人の体制で、開発に取り組んでいました。開発をいち早く完了させるために、2月から、従業員マスタCチームのエンジニア3名(内1名は2月入社)が合流し、合同で取り組む体制になりました。

合流をする上で、従業員マスタCチームが開発プロセスに支障なく加われること、元々従業員マスタBチームが持っていた項目追加のナレッジを共有できることが課題にありました。

それらを解決し、お互いに気軽に質問ができる状態、開発プロセスを素早く回せる状態、ナレッジが共有化されている状態するために、次のようなチームビルディング施策を行いました。

  • ドラッガー風エクササイズで相互理解を深める
  • Inception Deckで共通認識を作る
  • モブプログラミングを活用し、開発フローをとめずにキャッチアップを促す
  • 交流の機会を増やす

以降では、これらの施策を順番に紹介します。

取り組み1:ドラッガー風エクササイズで相互理解を深める

狙い

そもそもお互いがどういった価値観、考えで働いているのかを理解することで、コミュニケーションを取りやすくする。

やったこと

ドラッガー風エクササイズ というチームビルディングのフレームワークに沿って、4つの質問にそれぞれ回答し、共有しました。

  • 自分は何が得意?
  • 自分はどういう風に仕事する?
  • 自分が大切に思う価値観は?
  • チームメンバーは自分にどんな成果を期待している?

Figma上で予め付箋で書いてもらい、同期で共有をしました。

ドラッガー風エクササイズの記入の様子

得られた変化

普段の仕事上では話さない、チームメンバーの価値観や大切にしていきたいことがわかりお互いに話しやすくなりました!

取り組み2:Inception Deckで共通認識を作る

狙い

合流直後は前提やスコープの理解がズレがちです。そこで、チームの目的・成功条件・リスクなどを短時間で揃えるために、合同でInception Deckを実施しました。Inception Deck は、プロジェクトの目的や成功条件、スコープなどの共通認識をそろえるためのディスカッション用フレームワークです。時間の都合もあり、Inception Deck の中でも、チームの目的とやるべきことを明確にすることのできる3つの項目に絞りディスカッションをしました。

  • なぜこのプロジェクトをやるのか(プロジェクトの存在意義を明確にする)
  • エレベーターピッチ(プロジェクトを簡潔に説明できるようにする)
  • やらないことリスト(スコープを明確にし、優先順位を決める)

得られた変化

  • そもそもなぜこのプロジェクトが必要なのか、どんなプロジェクトなのかの共通認識を持てました。
  • やらないことが明確になり、やるべきことに集中できるようになりました。

取り組み3:モブプログラミングを活用し、開発フローをとめずにキャッチアップを促す

狙い

元々従業員マスタBチームでは、開発フローの最大化のために Software Teaming の考えからモブプログラミングを活用し始めていました。合流により、知識のギャップ(コードベース、ドメインなど)があるなか、タスクを個人個人にアサインしたり、オンボーディングを個別にして時間を使うよりも、モブプログラミングを活用することでキャッチアップもしつつ開発のフローをとめずに成果を最大化しようとしました。

やったこと

  • 最初は週30分など小さく始めていたモブプログラミングを、振り返りで確認しながら毎日2-3時間まで増やしていきました。
  • モブプログラミングのたびに振り返りを行うことで、プロセスのボトルネックの解消に努めました。

得られた変化

  • 初めはぎこちなかったモブプログラミングですが、チームビルディングをしていくなかで活発に議論ができるようになりました。
  • 開発を進める中で、ソースコードの理解、前提知識の共有やレビューなど詰まりがちなポイントを待機時間を待たずに進められました。
  • 毎日の振り返りから改善アクションを取っていくことで、チームが自律的に改善できる体制になりました。

従業員マスタBチームにおけるモブプログラミングについては、こちらの記事 で紹介されています!

取り組み4:交流の機会を増やす

狙い

我々のチームはリモートが前提なので、コミュニケーションの機会は取ろうと思わないと取りづらくなってしまいます。そこで、立ち上げ直後は意図して雑談なども含めたコミュニケーションを取る機会を多くしました。

やったこと

  • 東京オフィスにオフラインで集まり、上記のチームビルディングイベントの一部やモブプログラミングをやりました。また、歓迎会とキックオフ会を兼ねて美味しい焼肉をみんなで食べにいきました!(会社からの懇親会制度を利用しました!)
  • チーム内でクロス1on1を設定し、お互いの話す機会を作りました。
  • チーフとメンバーの週次での定期的な1on1を実施することで、チームへのオンボーディングのブロッカーの除去に努めました。

得られた変化

  • モブプログラミングでの発言の量が、お互いがわかるようになるにつれて目に見えて上がっていきました。
  • 質問をすることにも抵抗が少なくなり、ナレッジ共有が進みました。
  • 1on1 では、伸ばしていきたいスキルや、目指すものとのギャップ、開発のボトルネックについてなど、様々なトピックを深く話ができ、問題解決につながりました!

おわりに

ソフトウェア開発は、単に人数を増やすだけではうまくいきません。実際に、我々も合流直後は短期的にベロシティが落ちました。しかし、合流直後は落ちることは前提として織り込み、初めにオンボーディングコストをかけたおかげで、そこからの立ち上がりは早くなりました。長期的な視点から、如何にチームとして立ち上がりを速くできるかが生産性向上のポイントだと思っています。

同じようにチーム合流・再編がある方の参考になれば嬉しいです。

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