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ゲームに学ぶ、感謝を具体的に伝えるチームづくり

こんにちは、SmartHR の人事評価機能の開発を担当しているプロダクトエンジニアの 70snow です。

私は趣味でゲームをよくプレイしています。最近遊んだゲームでは、住民からの小さなお願いに応えるたびに感謝の言葉をもらえる体験がありました。この体験をきっかけに、仕事のチームでも感謝を具体的に伝えることが、次の協力を生むのではないかと考えました。

ゲームが示してくれた、感謝の循環

私がそのゲームを始めたきっかけは、チームメンバーからの次のような一言でした。

ゲームの沼にいます。ただ木を切って運んだだけで褒められるので、仕事の疲れとかが消えていく感覚があります。普通に過ごしているだけで存在価値を認められる社会、いいなあ。

感謝によって心が癒され、確実な進捗によって自信をつけられる。このダブルパンチで自分に優しくなれました。

ここまで言われると自分も試さずにはいられず、実際にプレイした結果、私も見事に沼にはまりました。 「お願いを達成する→感謝される→やる気が出る→またお願いを達成する→…」の好循環から抜け出せずにいます。

私はこの好循環をチームづくりにも活かせるのではないかと考えました。

感謝は専門性を補い合うチームづくりにも効く

私たちのプロダクト開発の現場でも、得意領域が違うメンバーが同じプロダクトに向き合うとき、感謝が次の協力につながる場面があります。私自身はエンジニアですが、同じ成果物を前に進めるには、デザイナー、品質保証を担う QA(Quality Assurance)エンジニア、プロダクトマネージャー、ユーザーに伝わる言葉を設計する UX ライターなど、それぞれの強みが必要です。

自分ではあたりまえだと思っていることも、人から感謝を伝えられることで自分の強みだと認識でき、前向きに仕事へ向き合いやすくなると考えています。

SmartHR では職能を越えて補い合っている

SmartHR では、顧客価値に向けて開発を進めるチームが、エンジニアリングやデザイン、QA など複数の職能をそろえたフィーチャーチームとして動いています。チーム単位で役割を補い合う前提は、フィーチャーチームについてまとめてみた で整理されているとおりです。

そのうえで SmartHR では、チームだけでなく個人も複数の職能に踏み込む動きを大切にしています。個人が複数の職能に踏み込む考え方は、SmartHRにおけるクロスファンクショナル実践例 でも紹介されています。

ただし、複数の職能に踏み込む動きは、誰でも最初からできるわけではありません。専門外の領域を学ぶには、その領域に詳しいメンバーの助けが必要です。学習のなかで、できるようになったことを褒め合い、教えてくれたことに感謝を伝え合うことで、クロスファンクショナルな動きは加速すると考えています。

感謝を伝える機会を、チームの中につくる

今回はまったゲームを通してあらためて大切だと感じたのは、感謝を伝えるときに「何が助かったのか」を具体的に伝えることです。レビューや相談の場面で「この観点は自分だけでは気づけませんでした」「この説明のおかげで次は自分でも試せそうです」のように伝えると、相手の専門性への尊重も一緒に伝わります。

私たちのチームでは、スクラム開発のなかで KPT(Keep、Problem、Try)の手法を使って振り返りをしています。そこでは KPT の三つの項目とは別に、そのスプリントでやってもらったことへの感謝の付箋を貼るセクションも設けています。個人の心がけだけに頼らず、感謝を具体的に伝えられる機会を振り返りのなかに組み込んでいます。

メインの開発と並行して、ライブラリの脆弱性対応を進めていた時期には、「脆弱性対応などの差し込み対応をいつもありがとうございます」という付箋をもらいました。並行作業で忙しい時期だったからこそ、この一言がとても嬉しく、また同じようにチームに貢献していきたいと思えました。

実際にもらった感謝の付箋

チームで試すなら、まずは次のような小さなことから始められそうです。

  • レビューや相談のあとに、何が助かったのかを一言添える
  • 振り返りのなかに、感謝を伝える時間や付箋の枠をつくる
  • 褒められたことや感謝されたことを、自分やチームの強みとして見直す

一方で、私自身は「ありがとうございます」のスタンプで済ませることが少なくありませんでした。これからは、何が助かったのかを言葉にして、感謝を伝える機会を増やしていきたいと思います。

well-working とのつながり

ゲームをきっかけに気づいた「感謝の循環」は、SmartHR が大切にしている well-working ともつながっていると感じています。well-working は、誰もがその人らしく働ける社会をつくる、という考え方です。

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チームで得意領域を補い合い、感謝を伝え合うことは、well-working の定義そのものを説明する話ではありません。それでも、私がこの会社で働くなかでは、職場の信頼や働きがいの土台になり、「その人らしく働く」に地続きのものとして実感しています。

生成 AI が進んでも、感謝を伝える言葉は残る

生成 AI をはじめとするツールの普及によって、専門外の領域にも以前より踏み込みやすくなりました。コード、文章、設計案などを短い時間で試せるようになり、個人ができることの範囲は広がっています。

一方で、試せることが増えるほど、各分野に詳しいメンバーにレビューしてもらう場面も増えていきます。最後に意思決定をし、責任をもつのは人間だからです。その判断には、各分野の専門性が必要です。

だからこそ、レビューや相談をただ依頼するだけでなく、「何に助けられたのか」を言葉にして伝えることが大切だと感じています。生成 AI によって試行錯誤の速度が上がっても、メンバー同士が専門性を尊重し、感謝を伝え合える信頼関係の価値は変わらないのだと思います。

We Are Hiring!

SmartHR では、価値のあるプロダクトを一緒に育てていく仲間を募集しています!専門性を補い合い、感謝を具体的に伝えることをチームづくりのなかで大切にできる方であれば、職種を問わず話してみたいと思います。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!

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