はじめまして! 2026年3月からSmartHRに入社したasherです。 私は品質保証本部の勤怠管理・給与計算ユニットに配属され、勤怠管理機能のQAエンジニアとして働いています。 この記事では私が入社してから30日間でQAエンジニアとして「仕事が回り始める状態」を作るためにやったことをまとめています。
Day 1–5:まず「仕事が始められる状態」を作る
入社して最初の一週間はとにかくオンボーディングタスクをこなしていました。 SmartHRのオンボーディングタスクには、「全新入社員向け」「所属するQA組織向け」「担当プロダクト向け」の3種類があり、ボリュームがそれなりにあります。最初は「全部終わるかな……」と不安もありましたが、想像以上にオンボーディングの研修とタスクリストが整っていて、いつまでに何をしておくべきかが明確だったため、環境構築や各種申請をスムーズに進められました。
最初の2〜3日はツール申請や環境構築を行い、後半は自分に関係するドキュメントを読み込んで、部署のことや開発フローの理解に努めました。
基本はフルリモートのため、コミュニケーション面で詰まらないか不安もありましたが、メンターの方が毎日1on1を設定してくださり、その場で困りごとを解消できました。結果として、問題なくあっという間に最初の1週間が過ぎていきました。
この週で気づいたこと
- Notionで、自分の「今日やったこと/明日やること/困っていること」をまとめるDaily logデータベースを作成し、オンボーディングチャンネルで毎日共有していました。周囲から取り組みが見えやすくなり、透明性の担保に役立ちました。
Day 6–10:チームの開発フローと関係者を把握する
入社2週間目は、残りのオンボーディングタスクを進めつつ、スクラムイベントへの参加と関係者との顔合わせを行っていました。重複しているタスクや、時間が経って不要になっているタスクもあったので、テンプレートを更新し、次回のオンボーディング時に最新の情報になるよう整備も進めました。
自分のチームはScrum@Scaleというフレームワークを採用しています。通常のスクラム開発は経験がありましたが、Scrum@Scaleは初めてでした。スクラムイベントに参加しながら全体像を掴み、関係者の方々とは顔合わせミーティングや1on1を設定して、役割分担や動き方を把握していきました。 SmartHRにおけるScrum@Scaleの取り組みについては、SmartHRのアジャイルコーチであるwassanさんによる発表スライドをご覧ください。
この週で気づいたこと
- Notion AIが使えるので、ミーティングで出てきた社内用語やツール申請方法はNotion AIに聞き、過去のSlack情報やNotion記事を辿ってすぐに解決していました。
- 期日が明記されているオンボーディングタスクは、Google Calendarのマイタスクに登録して必ずリマインドされるようにしていました。
- いち早く自分を知ってもらうため、timesチャンネル(日報や雑談を投稿するSlackチャンネル)を作成し、自己紹介のタイミングで宣伝しました。興味を持ってくれた方が参加してくださり、少しずつネットワークが広がっていくのを体感できました。
Day 11–15:個人ミッションを考えつつ、AIツールの環境構築
入社して1か月以内に今期のミッションを考える必要があったため、担当プロダクトの現状を把握しつつ、課題を見極めながらミッションを検討していました。評価制度が整っているので、数カ月後に「今のチームでどんなことを成し遂げられていると良いか」をイメージしながら、ミッションのたたき台を作成しました。同時並行でツールの権限付与が進む時期でもあったので、Claude CodeやCursorを使えるよう、環境設定も進めていました。この週には品質保証本部でJaSST Tokyo 2026への参加を予定しており、多くのQAエンジニアとオフラインで顔合わせができました。
JaSST Tokyo 2026については、テックブログの登壇レポート記事もご覧ください。
この週で気づいたこと
- QAエンジニアには申請ごとにClaude Codeの権限が付与されるため、入社後すぐに申請していて良かったです。申請できるタイミングも月初の限られた期間なので、遅れていたら利用開始までにタイムロスが発生していたと思います。
Day 16–20:個人ミッションを確定させ、Scrumの改善タスクを取ってみる
4週目には個人ミッションを確定させたかったので、たたき台を作り、上長と認識をすり合わせて合意を得ました。ここまでにチームのレトロスペクティブへ参加し、品質保証本部の課題感や今後取り組みたいテーマを把握できていたため、それらと自分が伸ばしたいスキルが重なるミッションを選びました。ミッションが決まったので、さっそくチームに貢献できることはないかと考え、レトロスペクティブで起票されていたTryを1つ実行しました。内容は「非同期でPRDレビューを行うフェーズを、リファインメント前に組み込む」というものです。実施したところ、エンジニアも含めてチーム全体で進められ、プロセスが統一されて良かったという声をもらいました。
この週で気づいたこと
- 個人ミッションの策定にはAIツールをフル活用しました。社内ドキュメントからミッション事例を集め、自分のスキル・経験と照らし合わせながら壁打ちして決めていきました。NotebookLMでコンテキストを読み込ませ、Geminiと連携して検討すると、精度の高い回答が得られました。
- レトロスペクティブの課題改善がちょうど良いタスクのボリュームで、すぐにチームに貢献できるので良いアプローチでした。
Day 21–25:個人ミッションを進める
5週目は、すでに個人ミッションが決まっていたので実行フェーズに入りました。ミッションは「ポストモーテム運用フローの改善」と「品質ダッシュボードの作成」だったため、まずは現場の課題感が強そうなポストモーテム改善から着手しました。関係するエンジニア/PMにアンケートを取り、課題を言語化しつつ、実態(何が起きているか)を探りました。その結果、「インシデントが起きてもポストモーテムが実施されないケースがある」こと、そして原因が「実施基準が曖昧で、強制力がない」ことだと分かりました。そこで、基準を揃えるドキュメントを作成し、「インシデント発生時は必ずポストモーテムを実施する」方針を、チーム全体が集まるオーバーオールデイリースクラムの場で共有して合意を得ました。
アンケートでは「ポストモーテムの実施基準が曖昧」「振り返りが属人化している」といった課題が多く挙がりました。以下はその集計結果です。

この週で気づいたこと
- Notionのアンケートフォーム機能を使うと、アンケート結果のDBを簡単に作れて、グラフ化もすぐできるので、全体に結果を共有するときに便利でした。
Day 26–30:合意形成から運用開始まで持っていく
新しいポストモーテム運用フローについてチーム全体の合意が取れたので、運用マニュアルを更新し、この週から新フローへ切り替えました。ここ1〜2週間で小さなインシデントがいくつか発生していたため、それらを対象に新しいポストモーテムを実施してもらうよう各担当エンジニアへ声をかけ、テンプレートを使って書き始めてもらいました。
この週で気づいたこと
- 「アンケートで課題定義 → 他プロダクト/社内方針の調査 → 改善案の提案 → チーム全体の場で合意 → 運用開始」という流れで進めたことで、最短でプロセスをアップデートできました。
- 各フェーズでアンケート結果や合意形成の議事録を必ずNotionに残し、後から「どんな経緯で今の運用になったのか」を振り返れるようにしました。
おわりに
30日のオンボーディングを終えて、SmartHRでバリューを発揮するための仕事の進め方が自分なりに掴めてきました。
光の速さで行動に移す
弊社には「光:まずやってみる人がかっこいい」というバリューがあり、すぐに行動へ移すことが推奨されています。「キョカシャザ」という社内用語もありますが、これは「無責任に動く」という意味ではなく、「影響範囲が限定的で、リスクの低い改善については、都度許可を待つより、まず試して、問題があればその時に調整する」というスタンスです。もちろん、本番環境への変更や影響範囲の大きな施策は慎重に判断していますが、チーム内の小さな改善レベルでは、この「まず試す」文化がスピード感を生んでいます。
AIツールをフル活用
とにかく疑問が出たらAIに聞く。入社して間もなく右も左も分からない状態だったので、常にNotion AIとGeminiを立ち上げ、ミーティング中に分からない言葉が出たらその場でAIに聞いて理解するよう努めました。自分が取り組む課題の解決方法や過去事例をSlack/Notionから拾える点もとても参考になりました。
アウトプットドリブン
社内にはフィードバック文化があるので、やりたいことを実現するために、方針や提案のたたき台を最速で作り、上長や関係者にレビューしてもらいながらブラッシュアップしていきました。最初から完璧を目指さず、フィードバックをもらいながらチームで良いものを作っていく、という方針を理解できました。
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この記事を読んでSmartHRの文化に興味を持っていただけた方へ。
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