皆さんこんにちは。年末調整チームのyanodaiです!
日々リモートワークで働いていると、ふとこんなことを思いませんか。
「あの人とは毎日働いているけれど、仕事以外の話をしたことがないな」
Slackでは毎日やり取りしているのに、その人が左利きか右利きかも知らない。
ちなみに僕は左利きです。……これはただ言ってみたかっただけです。
雑談は一見すると生産性とは関係がないようにも思えます。 しかし、もしかするとスクラムを支える土台になっているのかもしれません。 この記事では、リモート環境でスクラムを実践する中で感じた雑談の役割と、年末調整チームで実際に行っている取り組みを紹介します。
リモート環境で見えにくくなるもの
SmartHRでは、リモートワークで働く環境が整っています。 リモート環境においてもデイリースクラムやリファインメント、レトロスペクティブといったスクラムイベント自体は問題なく実施できます。 コロナ禍を経て、今ではオンラインでも簡単にタスクの進捗や成果物を共有できるようになりました。とても便利な世の中になりましたね。
それでも、リモートワークのよくある課題として、業務外の会話やちょっとした雑談が生まれにくいという点があります。その結果、タスクの進捗は共有できていても、「少し気になっていること」や「ちょっと言いづらいこと」が表に出にくくなります。
けれど、そうした小さな違和感や些細な気づきこそが、スクラムでは改善のきっかけになります。 こうした「表に出る前の情報」を共有できる状態をつくることが、スクラムを健全に機能させるうえで重要なのではないかと感じています。
リモート環境で雑談がスクラムに与える効果
少しだけスクラムの話をすると、スクラムには透明性・検査・適応の三つの柱があります。
この3つの原則が機能するためには、メンバーが自然に情報を共有できる状態が前提になります。 では、その「自然に共有できる状態」はどうすればつくれるのでしょうか。 私は、その一つのきっかけが雑談なのではないかと考えています。
雑談は一見すると非生産的な時間に感じるかもしれません。しかし、雑談があることで発言するハードルが下がり、結果としてスクラムにおける透明性が高まると考えています。
また、小さな違和感や気づきが早い段階で共有されることで、より効果的に検査や適応につなげやすくなります。
リモート環境では、こうした会話は自然には生まれにくいため、意識的に雑談が生まれる場を用意することがスクラムを健全に回し続けるうえで有効だと感じています。

では、実際にどのように雑談の場を作っているのか。
自然な雑談が生まれるために実際に取り組んでいること
私たちのチームではスクラムイベントの中に自然に雑談が生まれるよう、次の工夫を行っています。
- デイリースクラムの冒頭5分を雑談コーナーに充てる
- リファインメントで「今日は何の日」「ゲーム発売日」コーナーを設けている
- スプリントゴールに時事ネタキーワードを3つ含めている
順に説明します。
デイリースクラムの冒頭5分を雑談コーナーに充てる
デイリースクラムの冒頭5分を雑談コーナーに充てています。さまざまな職能のメンバーが集まれば、何かしらの角度から話題が出てきます。 デイリースクラムの最後ではなく最初に実施することで、場の空気がほぐれ、その後の進捗共有や相談がスムーズになります。 直近では、「美味しい苺大福の話」「スパーリングの話」「仮想通貨や株の話」「花粉の時期がやってきました」などが出ました。
どうしても話題が出てこないときは、秘伝のトークガチャを回したり、アスキーグルメの「今週の注目グルメ」を眺めたりしています。

リファインメントで「今日は何の日」「ゲーム発売日」コーナーを設けている
リファインメントは、細かい仕様の確認やストーリーポイントの見積もりを行う場です。 小さな認識のズレや懸念点を気軽に出せるかどうかが、スプリントの質を左右します。
仕事とは直接関係のないテーマの軽い雑談を挟むことで発言のハードルが下がり、気になる点や違和感を共有しやすい空気が生まれています。

スプリントゴールに時事ネタキーワードを3つ含めている
スプリントゴールを決める際には、時事ネタや季節感のあるキーワードを3つほど含めるようにしています。
最近、取り込んだキーワードだと「年末年始休暇」、「クリスマス」、「新年」などです。
例えば、以前のスプリントゴールでは、
「年末調整の運用チェックを完了させ、年始に向けたチーム全体の準備を整えながら、クリスマスの精神を持って協力し合い、新年を迎える準備を着実に進めることで、2025年を最高の締めくくりにする」
といったものもありました。
スクラムにおいてスプリントゴールは「コミットメント(確約)」という位置づけです。 その言葉の重さから、達成できなかったらどうなるのだろう、と少し身構えることもあります。季節感や時事ネタを加えることで余白が生まれ、肩の力が抜けた状態でスプリントを始めることができます。
SmartHRのカルチャーの一つに「遊び心」があります。 私たちも、その空気感を大切にしています。

このように、各イベントの中に自然と雑談が生まれるような仕掛けがつまっています。 今回紹介した以外にも、日々の運営の中で自然に雑談が生まれる仕組みを少しずつ積み重ねています。
雑談の取り組みで感じた効果
雑談の取り組みについて、チームメンバーに簡単なアンケートを実施しました(実施日:2026年2月)。

その結果、雑談コーナーに対して「とても満足している」「まあ満足している」という回答でした。少なくとも、負担に感じている声はありませんでした。私の感覚としても雑談を挟むことで発言するハードルが下がり、ちょっとした違和感や疑問を共有しやすい雰囲気が生まれていると感じています。
一方で、雑談ネタが枯渇することや、逆に盛り上がりすぎて時間を取りすぎることもあります。 雑談は無理に「盛り上げるもの」ではないので、バランスを取りながら、自然と雑談が生まれる雰囲気をこれからも大切にしていきたいと思っています。
最後に
私たちのチームでは、自然な雑談を交えながら、安定的にスクラム開発を続けられる状態を目指して日々取り組んでいます。
雑談は、なくても仕事は進みます。
けれど、あることでチームは少しだけ強くなる。
私はそう感じています。
「最近、雑談していないな」と感じた方も、日々の業務の中に小さな仕掛けを入れてみてはいかがでしょうか。
SmartHRには、こうしたコミュニケーションを後押しする文化や制度があります。
少しでも興味を持っていただけたら、カジュアル面談で雑談をしながらお話ししましょう!