この記事は SmartHR Advent Calendar 2023 の20日目(シリーズ1)の記事です。
こんにちは。SmartHRでエンジニアマネージャーをやっているsaitorycです。
SmartHRのプロダクトエンジニアグループでは、入社した際の自己紹介で
- 好きなコマンド
- 使用エディタ
を聞くのがお決まりになっています。
結構個性が出るので毎回楽しみにしているのですが、これ集計してみたらどうなるんだろう…?
とふと気になってしまったので、グループの方々にアンケートを取ってみました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございます!
好きなコマンド編
まずは好きなコマンドのランキングから!
コマンドに関しては多種多様でしたが、その中でも複数の票が入ったトップ5を紹介します。
トップ5
順位 | コマンド | 獲得票数 | 好きな理由(抜粋) |
---|---|---|---|
1位 | ls | 10 | 最も使う / 手癖のように使う / 安心感がある |
2位 | grep | 7 | 便利! / ファイルを探しやすい |
3位 | cat | 3 | 名前が好き / 使いやすい |
3位 | top | 3 | 眺めるのが好き / かっこいい / サーバーの状態確認用に使う |
3位 | tree | 3 | ファイル構造が見れていい / いい感じのディレクトリ構造を作れると嬉しい |
個人的には結局grep一強なのでは?と思っていたのですが、意外にも2位!
考えてみれば確かにlsが一番使うかもしれませんね。利用頻度の高いコマンドが上位に来る、という当たり前のような結果かもしれません。
topやtreeはビジュアルが好き、という方もいてなかなか興味深いですね。
なお、lsに関してはオプション付きでの投票もあり、こだわりが見えました。
- lsのオプションで指定されていたもの
- ls -arl
- ls -artl
- ls -lf
流派が色々ありますが、あなたのlsオプションは?を聞いてみても面白いかもしれませんね。
またランクインはしていないのですが、git関連のコマンドを挙げる方も多いのが印象的でした。
コーディング作業を進める上では、lsよりもgitを使う頻度のほうが確かに高いのですが、gitの場合「git xxx」までセットだよな…という考えから、別物扱いとして集計しました。
ちなみにgit関連で挙がったコマンドはこちらです。バリエーション豊富ですね。
コマンド | 好きな理由 |
---|---|
git commit --fixup / git rebase --autosquash | コミットを雑にしながら実装していけるので |
git fetch --prune | 一掃する感じが好き |
git grep | 初めて知った時、とにかく早い上にノイズがのらないで感動した |
git reset --soft HEAD^ | 直前のコミットをよく取り消すので |
git restore | 間違ってコミットしても簡単にもとに戻せるため |
git status | 一番使っているので |
番外編
ランクインはしませんでしたが、いくつか取り上げたい意見もあったのでこちらでまとめます!
- sl
- lsをtypoすると流れるアレです
- 「10秒ほどの休憩タイムになるのが好き / かわいい」などの理由がありました
- 遊び心があってとても良いですね
- pwd
- pwd / ls / ps / df / top あたりはセットで挙がることも多く、サーバー監視をやってきた経験が伺えますね
- 必ずしもバックエンドの方に限らない、というのも興味深いポイントでした
- hyperfine
- 「ベンチマークを回すのが好き」とのこと
- この手のアンケートでこういうコマンドが上がってくるとワクワクしますね
感想
lsとgitはバリエーションも多く、ここに絞って聞いてみても面白そうだな、と感じました。
特にgitなんかは実はあまり知られていない便利な使い方が出てくる気もしますし、敢えて教える機会もなかなか無いので、機会があればやってみようかなと思います。
使用エディタ編
全体使用率
思っていた以上にVisual Studio Codeがダントツでした。
2位にRubyMineが来るのはバックエンドのメイン言語がRuby on RailsのSmartHRならでは。
3位がVim、4位がEmacsと続きますが、実はVS CodeやRubyMineを使っている方の中にもキーバインドをVimやEmacsにしている方もいるようでした。
(中にはVimとEmacsのハイブリッドでやっているという方も!)
ただこれはもしかするとフロントエンドとバックエンドでも違うかも…?ということでそれぞれの集計も行ってみました。
フロントエンド版使用率
フロントエンドに絞ってみると、VS Codeの完全なる一強ですね。
なおSmartHRではフロントエンドエンジニアの方もバックエンド開発を行うケースが多いので、RubyMineが引き続き2位に入ってくるのも納得の結果ではあります。
また、「少なくともSmartHRでアンケートを取った限りでは」という前提付きではありますが、フロントエンドエンジニアではEmacs派の方がいない、ということも判明しました。
バックエンド版使用率
SmartHRではバックエンドエンジニアの方が多いのが主な要因かもしれませんが、フロントエンドと比較してバリエーションが多いですね。
フロントとバックの違いで一番大きいのはやはりEmacsユーザーの有無、と言えるでしょうか。
番外編
フロント・バックどちらでもないよ、という方々もアンケートにご協力いただいたので、そちらもまとめました。
数が少なかったこともあり、非常にパキッと分かれたグラフになっておりますが、担当している業務も様々なため、ここから傾向を考えるのはちょっと難しそうです。
エンジニア以外の職種の方にも範囲を広げてみると面白いかもしれません。
感想
ちなみに超個人的な話として、私自身はC++からJavaを経て現職でRubyをやっている身ということもあり、MicrosoftとJetBrainsにはだいぶお世話になってきており、今も継続してお世話になっています。
(つまりVS CodeとRubyMineを使っています、という話です)
エディタの使い方によって、今まで通ってきた道がなんとなく分かるのも面白いなと感じました。
ちなみにSmartHRのSlackチャンネルを眺めてみると
- VS Code
- RubyMine
- Vim
- Emacs
に関しては愛用している方々が集うチャンネルが存在していました。
便利な使い方を知りたい場合に、こういったチャンネルが活用できるのも、社内ユーザーが多いエディタの利点ではありますね。
We Are Hiring!
「SmartHRで働いているエンジニアってどんな人達がいるの?」
という疑問に対して、ちょっと変わった角度から紹介してみました。
slコマンドでSLを走らせるのが好きな方は、もしかするとSmartHRで話の合うエンジニアと出会えるかもしれません。
テキストエディタについて語りたい方も、きっと共感できる仲間が見つかることでしょう。
少しでも興味を持っていただけたら、カジュアル面談でぜひお話しましょう!