こんにちは!SmartHR で主に被扶養者周りの開発を担当してる吉成です。
いよいよこの季節がやってきましたね!そう、年末調整です!
今回は SmartHR にある年末調整機能の開発に長年携わってきた私が、年末調整とは切っても切れない関係の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」についてお話します。
ぱっとみ難しい書類に見えるため、じっくりと眺めたことのある方はあまりいないのではないでしょうか。
この記事を読み終わる頃には、今年の年末調整が楽しみになること間違いなしです!
では、早速はじめましょう!
出会い
年末調整との出会いは10年前。
当時アルバイトをしていたお店で店長に渡されたのが「平成20年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」通称「まるふ」です。
はじめは「なんだこれ…あ、え?なんだ…これ…」状態で言われるがまま記入していた「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」ですが、今では気さくに「まるふ」と呼べる仲になりました。
ちなみになぜ「まるふ」なのかというと、書類にこういったマークが入っているからです。
親和
なぜこんなにも「まるふ」と仲良くなれたのか。
10年も付き合っていれば当然?そんなことはありません。「まるふ」には年に一度しか会いません。彦星様と織姫様です。
しかも「まるふ」は年々姿を変えていきます。
実際に私もはじめの7年は馴染めませんでした。「いつものよくわからないやつ」くらいの認識でした。
そんな私に訪れた転機。それは、SmartHR です。
転機
SmartHR との出会いは3年前。
久々の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」との出会いに疲弊していたとき、 TechCrunchTokyo の発表会場でのプレゼンを目にして驚愕を受けました。
「ほかの書類のことはよくわからねぇけど、毎年来るあいつもカンタンになるのかな。すげぇサービス来たぞこれ!!」
気づけば社長に話しかけ、気づけば SmartHR に属していました。
その後 3年間に渡って年末調整機能の開発に携わり、数々の仕様検討と問い合わせに対応しているうちに、いつしか彼を親しみを込めて呼べるようになりました。
「まるふ」
と。
年々様式が変わる「まるふ」。記入欄が非常に狭い「まるふ」。その親戚の「まるほ」と「まるはい」。
気難しい彼らと真剣に向き合い、彼らとの心の壁をなくし、スマホでいつでも書類を作れる。
SmartHR に出会って私の人生は変わりました。
もう、SmartHR なしの年末調整は考えられません。
私が「まるふ」と仲良くなれたのも SmartHR のおかげです。
ありがとう、 SmartHR
ありがとう、まるふ
ありがとう
告白
ここで、私の一番好きな「まるふ」を紹介します。
まずは、平成25年から平成31年 まで、7年分の「まるふ」を gif にしてみました。
実はこの gif を作っているときに、驚くべき事実に気づきました。
平成25年から平成27年まで、「まるふ」の様式は変わっていなかったんですね。当時はよそよそしい付き合いだったので、気づきませんでした。
さて、それを踏まえて 5種類の「まるふ」があるわけですが、私の一番好きな「まるふ」。それは…
それは…
平成28年 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
です!!
なぜ数ある「まるふ」の中から「平成28年」選んだのか。
各年の書類を見比べてみましょう。
平成25年〜平成27年
一見シンプルで悪くないのですが、全体的に右に寄ってるのでバランスが悪いかなぁと感じます。
このころはマイナンバーの記入欄もないため、余裕を持った記入ができて実用性もありますね。
それだけに、謎の右寄せが悔やまれます。
平成28年
凄くバランスがいいですね。
この年からマイナンバーを記載するようになったのですが、窮屈な感じもなく非常にスッキリとしています。
時代の変化についていき、かつスッキリとしていて上品な、見た目と実用性に優れた 1枚だと思います。
平成29年
すごく惜しいです。
平成28年との違いは被扶養者のフリガナが必要になったことと、本人の「生年月日」が「あなたの生年月日」になったことです。
本人情報の記入欄で、すべてに「あなたの」がついたので、統一感がでて素晴らしいなと感じます。
その反面で、被扶養者のフリガナが必要になったのが悔やまれます。
マイナンバーが必要になったことで縦幅が狭くなった被扶養者の氏名欄。ここに!手書きで!フリガナを書けと!?
そもそもマイナンバーがあるのだからフリガナ要らないでしょという気持ちも湧いてきます。
平成30年
ガラッと変わりました。
「配偶者の有無」記入欄が移動になり、スッキリしましたね。
また、マイナンバーの入力欄が移動になり、平成29年で悔やまれたフリガナ書けない問題も解決しました。
「所得の見積額」記入欄ですべての欄に「円」が書かれたことで統一感も増し、非常に完成度が高い 1枚です。
ですが、一点だけ許せない点があるのも事実です。
「16歳未満の扶養親族」の氏名欄を見てください。
先ほどフリガナ書けない問題が解決したと言いましたが、アレは嘘です。
フリガナと漢字の境目に線が書かれています。
他の氏名欄と統一感を持たせるという意味では好感が持てますが、その分狭くなってます。ここに!手書きで!フリガナを書けと!?
SmartHR を持ってしてもここにフリガナを出すのはカンタンではありませんでした。
ということで、非常に完成度が高いながら、許せない 1枚となってしまいました。
平成31年
これはもうほとんど平成30年と同じなのですが、被扶養者の「生年月日」記入欄が広くなりました。
その分、「住所」記入欄が狭くなっていますね。
和暦で書く以上、最大でも 2桁×3つに収まる生年月日よりも、居住地によっては長くなってしまう住所を狭くしてしまったので、実用性が劣ってしまったと感じています。
それ以外は平成30年と一緒ですね。ここに!手書き(以下略)
以上のように、毎年特徴的な様式となっており、非常に甲乙つけがたい状況でしたが、
- 情報の必要
- 見た目のバランス
- 書きやすさを踏まえた実用性
を比べた結果、平成28年が一番好きだと結論づけました。
みなさんは、どの様式がお好みでしたか?
様式について熱く語りたい方、「ぼくのかんがえたさいきょうのまるふ」をお持ちの方、本物の「まるふ」製作者の方などいましたら、ぜひオフィスに遊びにいらしてください!
「まるふ」を並べてお待ちしております!
最後に
株式会社 SmartHR では一緒に 年末調整 SmartHR を開発してくれるソフトウェアエンジニアを募集しています。
「俺もまるふって呼びたい!」「私もスラスラと給与所得者の扶養控除等(異動)申告書って読めるようになりたい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひともこちらのフォームからご連絡ください。
会社説明資料
https://speakerdeck.com/miyasho88/we-are-hiring
ご連絡お待ちしております!