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異動のすゝめ(エンジニアからPMへのキャリアチェンジ)

異動のすゝめ(エンジニアからPMへのキャリアチェンジ) こんにちは。SmartHRプロダクトマネージャーのyuyaです。

この記事は「SmartHRのプロダクトマネージャー全員でブログ書く2024」への参加記事です。25人が持ち回りで毎週記事を投稿します。ぜひご覧ください!

私事になるのですが、2024年の1月からPMに異動となりました。チャレンジングな取り組みだったのですが、4ヶ月が経とうとしているので振り返りも兼ねて記事にまとめてみました。 PMへのキャリアチェンジを考えた事のあるエンジニアの方に少しでも興味を持っていただければいいなと思いながら書いていきます。

自己紹介

フロントが若干強めのフルスタックエンジニアとして10数年働いてきました。数社経験しており、会社の立ち上げに携わったり、小規模ベンチャーなどで働いていました。

SmartHRにプロダクトエンジニアとして入社してからは、プレイヤーとして1年、プレイングマネージャーとして1年働いていました。

異動のきっかけ

そもそもPMという職種に興味を持ったのは、小規模ベンチャーでtoB向けのSaaSを開発していた時でした。当時開発チームのリーダーとして働いていた際にPMの方と話しをする機会が多かったのですが、PMの方は多方面とコミュニケーションを取る事が多くその中で関わるステークホルダーにそれぞれしっかりとなぜこれをやっていくかという事を納得して貰うための動き方がすごいと思った記憶があります。
それまで私自身はプロダクトエンジニアとして何を作ればユーザーが使いやすいかは考えて動いていましたが、「なぜ」に拘って課題を整理する視点がとても新鮮でなぜ作るかを整理する事で何を作るかの部分の納得感も高くなり一緒に働きながら徐々にPMという職種への興味を持つようになりました。

SmartHRにはプロダクトエンジニアとして入りましたが、縦割りの分業ではなくチームで働くことが多いため、今までよりも「なぜ作るか」という部分を意識する機会が多くなり、PMにチャレンジしてみたいという気持ちはずっと持っていました。

そんな中、プロダクト基盤の開発を加速するために社内でエンジニアバックグラウンドを持つPMを募集していたので、エイヤで手をあげました。
プロダクト基盤については以下の記事を見ていただければと思います。

ARR150億円、成長率150%のSmartHRを支えるプロダクト横断基盤開発チーム

どんな事をやってきたか

まずはエンジニアと兼務でPMを始めました。PMを任されたチームは立ち上がりの時期だったので、まずはPRDの作成から始め、スクラム体制の整備、ドキュメントの整理などに取り組んでいきました。
ドキュメントの整理が、チームで必要なドメイン知識のインプットに役立ちました。兼務中にしっかりドメインを落とし込む事でチームとしてやっていきたい事の解像度が高くなり、正式に異動してPMとしてチームに貢献していこうと決めました。

異動後は、まずチームのビジョン・ミッションの策定と、ロードマップの作成を行いました。チームとして長期的にどういった事を意識しながら、何を考えて開発をしていくかの意識・目線を合わせるために、エンジニアと意見交換をしながら作成していきました。

開発サイクルが回り出したら、新しい開発アイテムについて考え始めました。
ステークホルダーから課題をヒアリングし、誰にどう影響があるのか、どういう価値を生み出せるのかを考え、PRDを作成していきました。

異動して感じたこと

大きく変わったこととして、視野・視点が変わったという実感があります。
エンジニアで機能開発をしていた際は、開発する機能の課題はPMが整理してくれていたのですが、自身が整理する側になったことで、よりユーザーの課題にダイレクトに向き合うようになりました。
課題の分析にあたっては、単一の要素ではなく複数の要素が絡む事が多く、課題解決のために長期的な視点から見るようになったことは、大きな変化の一つだと思います。

また、課題の大きさやかけるべきコスト、どんな価値を生み出せるのかを考え、なぜ必要なのかを社内・社外問わずステークホルダーに納得して貰うために定量・定性交えて裏付けを考える必要があり、それを考えるのが難しさであり楽しさだなと感じています。

エンジニアのバックグラウンドを持つ自分として強みに感じている点は、機能に落とし込む際に、実現可能性やリスクなどを考慮して検討を進められる事です。
ただ、ここに関してはHowに寄りすぎないように、Whyからチームで考えるという意識は常に持ちながら動くようにしています。

これからの課題

これまでのエンジニアとしての経験から、ついついコードレベルでの細かい部分まで気にして見てしまう事が多く、もっと他の方に頼っていこうという意識はあります。

その他にも、現在のチームでは既知の課題を解決していく側面が強いので、今後はどんな課題を解決するのかというディスカバリーのフェーズから、もっと入り込んで考えていくような機会も増やしていきたいと思っています。

おわりに

異動する前は、自分に出来るかという不安や、今まで積み上げてきたものを捨ててしまうのではないかという不安がとてもありましたが、SmartHRにはチャレンジを応援していく文化や環境があるので、周りからも手厚くフォロー頂き今回のチャレンジが出来たと思っています。

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