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入社してから月曜の朝がつらくない気がする

はじめに

こんにちは!プロダクトマネージャーのhajiです。2023年7月に入社したばかりです。年末調整機能の開発に携わっています。この記事は「入社してからの感想でも書いて」と言われたので書いています。っていうとイヤイヤ書いてそうですが、実は中身がない話をダラダラ書くのは好きなので、まんざらでもない気持ちで書いてます。中身がない話を書いてって言われたわけではないので、期待値調整をミスっている可能性はあります。あえてこのまま書いていきます。

さて、月曜の朝、って言われると、なんとなく憂鬱なイメージですよね(ですよね?)唐突に雑学をひけらかしておくと、英語では憂鬱な月曜日をBlue Mondayっていうらしいです。Black Fridayは大安売りの日なのにね。ブラック企業っていうくらいなんで、個人的には青より黒の方がこわい。

いきなり話が逸れましたが、表題のとおり、ぼくは最近月曜日がつらくない気がしています。逆に前はどうだったのかというと、今ふりかえると、SmartHRに入る前は月曜の朝つらかった気がします。「つらくなくなったのは転職してきたばっかりで舞い上がってるからでしょ?」とか「まだ大した仕事してないからでしょ?」って言われるとまぁたぶんそうなんですけど、もうちょっとダラダラ文章書きたいのでその辺は置いておきます。

前はつらくて今はつらくないなら、その間になにが変わったのかを明らかにすれば理由は見えてくる気がします。そんなわけでこの記事は、入社してから驚いたことを書いていきます。

これまでいた会社

入社してから驚いたことを説明する前に、SmartHRより前にいた会社のことを少し書いておきます。ぼくは転職を2回していて、SmartHRは3社目です。

1社目

  • 堅めの大企業で研究職してました。ぼくは研究テーマがうまく設定できなくて、「これなんでやってるんだっけ?」ってしょっちゅうなってました。うーん、これは月曜の朝つらい。
  • 「世の中こんなもんやろ」というなぞの決めつけで続けてたんですが、他社でソフトウェア開発する妻が楽しそう見えて、転職を考えるようになりました。

2社目

  • 自動車業界の開発職に転職しました。自分が関わった車が世の中に出たらステキやん?という発想です。
  • いろんな開発に関わりました。しかし、激動の自動車業界にあってぼくの実力は足りておらず、ぼくが大きく関わった製品が市場に出ることはありませんでした。うーん、これまた月曜の朝つらい。
  • あと雰囲気もあってなかったです。業界構造的にこういう雰囲気になるのは仕方ない感あるなーってかんじだったので、次に転職するときは自動車業界はやめておこうと思いました。

SmartHRに期待していたこと

  • その後ご縁があってSmartHRからオファーをもらいました。Web業界もスタートアップも初めてなのでドキドキでした。
  • SmartHRは積極的に情報発信しています。あらかた目を通したぼくは、入社前に以下のことを期待していました。
    • プロダクト開発を通して、働くひとの幸せに貢献できること
    • 情報がオープンであること

それでは入社後に実際どうだったのかみていきましょう。

入社してみて驚いたこと

結論から言うと、入社前の期待値をいい意味で超えてました。

文化

  • 全体的にユーモアにあふれています。前は「楽しかったら仕事じゃない」「開発は血反吐吐きながらやるもの」という職場にいたこともあったので、ギャップがすごい。例えば、全社的な集会のときはSlackに専用の実況スレが立ち、めちゃめちゃわいわいがやがやしてます。しょっちゅう誰かがおもしろいこと書くので、ぼくは「草」ってスタンプでリアクションしてます。
  • 基本的にみんな「さん付け」なのもびっくりしました。これまでは上司が部下を呼び捨て、あるいは男性部下に対して君付けの職場の方が多かったです。フラットなかんじで新鮮。
  • 歓迎されてる感もすごいあります。業務で関わりがありそうな方々に、1on1させてくださいとお願いしたところ、みなさん快く受けてくれました。過去には時間くださいっていうと「俺の時間単価知ってる?」って詰められたこともあったので、ギャップに感動。
  • あとは期待値どおりに、情報はとてもオープンです。こういう環境に来て初めて、情報がオープンってことは「あなたのことを信用していますよ」っていうメッセージをずっと受け取っているってことなんだなってじわじわきてます。

オンボーディング

  • 入社オンボーディングがめちゃめちゃしっかりしててびっくり。いままでで一番よかったかも。CxOやVP、マネージャーのひとたちが時間を取ってくれて、2週間近くに渡って会社のことをたくさん教えてくれました。資料は最近のものにアップデートされているし、質疑応答の時間もちゃんとあるし、完全に期待を超えてました。おかげで社内全体がうっすら把握できたので働きやすいです。
  • 業務のオンボーディングもしっかりしててびっくり。直属の上司がしっかり時間取ってくれて1ヶ月毎日1on1やってました。先輩社員が忙しくてずっと放置って経験があったので差がすごい。引き継ぎ事項をまとめたスプレッドシートまであって、めちゃめちゃ準備してくれてたんだなぁって感動しました。

所属する開発チーム

  • 年末調整の開発チームは仕組みがしっかりしててびっくり。例えば、定例打ち合わせはアジェンダがしっかりあって、そのとおりに進めれば誰でもある程度ファシリテーションできるようになっています。入ったばかりだとすごくありがたい。
  • チームのSlackチャンネルでは、WOL (Working Out Loud)が徹底されていて、みんな自分がなにやってるのかどんどん投稿していくのにびっくり。みんなが気軽に投稿していると自分も投稿しやすいし、質問する心理的ハードルが下がるなーって実感してます。
  • 心理的ハードルを下げるっていうのはほかにもいろんなシーンで見かけます。定例の打ち合わせの中にアイスブレイクの時間があったり、雑談タイムがあったり。プロダクトに意見をもらうレビュー会があるんですが、チーム外からの参加者の方に気軽に発言してもらうために、冒頭に下記の言葉が共有されます。やさしい世界…

    皆さんが感じる・考えることはお客様にとってもそうである可能性が高いので、「こんなこと…」と思わず積極的に共有いただきたいです 年末調整機能は大きく複雑なプロダクトなので大体のことは「知らなくて当たり前」です。勇気がいる場面もあるかとは思いますが、可能な限り答えていきますので何でも聞いてください

  • 会社のバリューにもある「ズレ埋め」がすごく実践されているのもびっくり。「もしかして認識ズレてません?」って言われたおかげで勘違いを回避できたことがすでに何回かありました。これまでの職場では、「認識のズレなんてない、お前が分かってない/間違ってるだけ」な接し方をされることもありました。認識はズレるっていう前提があるのがもうすでにやさしいな…ってしみじみしてます。
  • Slackで済みそうな話はSlackで済ませるっていうのも驚きました。前の職場では、かんたんな話でも会議招集されたり、急ぎでもないのに電話掛かってきてました。Slackだと見ない人がいるんですよね… Slackで済む方が自分のタイミングで返せるので、仕事も進めやすいし、プライベートとの両立もしやすいです。前より自分の時間が周りから大切にされているかんじがします。もちろん、込み入った話をするときや、関係を深めたいときは気軽に話してます!

プロダクト (年末調整機能)

  • 年末調整おもしろい。扶養控除とか住宅ローン控除とか、子どもができたり家を買ったりしてきたおかげでかなり自分ごと化して考えられます。あと単純にお金の話楽しいです。
  • すでにたくさんのお客さまに使われているのでやりがいしかないです。社会に出て10年以上経つんですが、お客さまの存在をここまで感じるのは初めてです。ドキドキもけっこうあります。
  • 法令対応がけっこうややこしくて、おもしろ!ってなってます。ただ周りを見たところ、そのうち法令に呪詛の言葉を吐くようになりそうな気もしています。

ちょっと「むむむむ」ってなったこと

ポジティブなことばかり書いているので、バランスを取るためにネガティブな話も書こうと思います。実は入社してからひとつだけ戸惑ったことがあります。それはあだ名です。

SmartHRでは、Slack上に表示されるSlack名はみんなあだ名にしています。打ち合わせで話すときもあだ名で呼び合います。ぼくはhajiさんって呼ばれています。ぼくが戸惑ったのは、このあだ名を自分で決めるということです。ぼくのことはこうやって呼んでください!って自分から言う経験をしたことがぜんぜんありませんでした。こまったこまった。

最初はシンプルに名字そのままでいこうとしました。チームのみなさんはそれでいいんじゃないってかんじだったんですけど、妻にも言ったら「それは硬い」「愛嬌がない」「なじむ気あるの?」と強めのフィードバック。さらに下の名前をもじって「hajiでいいじゃん」「hajiにしなよ」ということでhajiになりました。

書いてて思ったんですが、SmartHRに戸惑ったというより妻に戸惑ってますねこれ。まぁいいか。脈略なく妻の話をするのが好きなんですよね。

最後に

さて、これを投稿している今日は金曜日です。次の月曜日の朝はどんな気持ちか、いまから楽しみです。おしまい。

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