こんにちは、プロダクトデザイングループの@kgsiです。 SmartHRでは、書き方の誤りを検知・修正してくれるtextlintというOSS(オープンソースソフトウェア)をプロダクト開発に導入しています。textlint導入の背景については、既に公開済みの関連記事を参照してください。
今回は、textlintとその開発者を支援するために、GitHub Sponsorsを通してOSSスポンサーになったことを公式に報告します。
寄付をした背景
現状、SmartHRではtextlintと独自のルールを含むプリセット(textlint-rule-preset-smarthr)を作成し、主にプロダクトのCI環境や、ドキュメントの校正に利用しています。 また、オープン社内報や登壇で「textlintのルールプリセットを作って、プロダクト開発で利用している」ことをアピールしてきました。
- フロントエンド開発にtextlintを導入して運用している話 - Speaker Deck
- 【終了しました】Slackbotで簡単に「textlint」が使えるようになりました!|SmartHRオープン社内報|株式会社SmartHR
しかし、そのような形でお世話になっているtextlintに対して、一方的に利用するばかりで、コントリビュートや経済的な支援ができていない状況でした。
SmartHRは「社会の非合理をハックする」というミッションの元、働くすべての人を後押しするプラットフォームへと拡大を続けています。 そんな拡大を支えてくれるOSSとその開発者に、一定の還元・貢献を貢献ができないか考えていたところ、textlintの開発者であるazuさんが書かれた記事を見つけました。
この記事をきっかけに、直接的な支援の形としてGitHub Sponsorsを使ったスポンサーを実施することになりました。
寄付の内容
OSSへの支援についてはSmartHRとして初めての試みだったので、社内で新たに検討し、判断基準となる方針とフローを作ることができました。支援対象となるOSSの基準としては以下のとおりです。
- 実際に開発で利用していること
- SmartHRとして発信したいメッセージと合致していること
- 社の採用活動へのプラスにつながること
- スポンサー先が反社会的勢力ではないこと
あらためてこの基準と照らし合わせたところ、textlintはいずれも満たしているため、会社として支援することが決定しました。
支援の規模ですが、OSS活動に対しての支援という名目もあり、azuさんが用意されている、❤️ Open Source Sponsorを選択しました。毎月継続的に支援していく予定です。
寄付の方法については、すでに先行して公開いただいている記事があったので、それらを参考に対応しました。実際の支払い手法としては、GitHub Sponsorsを利用したクレジットカード払いで実施しました。
ちなみに、支払いフローについては以下のサイボウズさん、PLAIDさんの記事を大いに参考にさせていただきました。
- GitHub Sponsorsを使って「企業」として寄付をした話 - Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアのブログ
- PLAIDはGitHub Sponsorsを利用してOSSのスポンサーになりました
さらにサイボウズさんには、社内フローについて直接質問させていただき、快くご回答いただきました。ありがとうございました!
これから
OSSスポンサーはSmartHRとして初の試みでしたが、GitHub Sponsorsを通すことで、企業として簡単にOSS支援できることがわかりました。今回の弊社の行動で、OSS界隈がより活性化し、支援の輪も広がるきっかけになればと思います。
複雑な用語を扱うSmartHRにとって、textlintはなくてはならないOSSとなっています。今後プロダクトはもちろん、プロダクト品質に寄与する校正ツールとして更に発展した使い方を模索していきます!
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PS
@azu_reさん、宣伝ツイートをありがとうございます!