はじめに
みなさん、こんにちは!プロダクトマネージャの岸(@kissy)です。「SmartHRにアジャイル推進室(仮)を立ち上げました」に続き、4年ぶり2度目の立ち上げましたシリーズです。
この記事は「SmartHRのプロダクトマネージャー全員でブログ書く2024」への参加記事です。25人が持ち回りで毎週記事を投稿しています。
このたび、プラットフォーム事業メンバーとともにSmartHR Labs(ラボ)なるプロジェクトを立ち上げ、SmartHR Labsのアプリ第一弾として2024年2月に 社内イベント管理 の提供を開始しました。
本記事では、SmartHR Labs立ち上げの背景や狙い、今後チームでやりたいことをお話ししたいと思います。つい先ほど、SmartHR Labsに関するプレスリリースも公開されましたので、そちらも併せてご覧ください。
社内の有志エンジニアらが開発したアプリをアプリストアで提供する実験的な試み
SmartHR Labsとは、SmartHRのユーザーやアプリケーション開発パートナー(以下、開発パートナー)にSmartHRの新たな可能性を体験してもらうための、実験的な機能を提供するプロジェクトのことです。プラットフォーム事業のメンバーが中心となりこのプロジェクトを立ち上げ運営しています。
具体的には、社内の有志のエンジニアらが開発したアプリをSmartHR Plus(アプリストア)を通して実際にユーザーや開発パートナーに提供するという試みをしていきます。
プラットフォーム事業を成長させるためのひとつの起爆剤
なぜSmartHR Labsを立ち上げたのかを話す前に、プラットフォーム事業について簡単に説明させてください。
プラットフォーム事業は、SmartHR Plus(アプリストア)を介して、SmartHRのユーザーと開発パートナーをマッチングさせるというビジネスを行っています。
多様化するユーザーのニーズをSmartHRだけで解決するのではなく、外部の開発パートナーの力も借りることで、ユーザーにとっても開発パートナーにとってもwin-winな環境を作り、最終的には強いネットワーク効果(ユーザーや開発パートナーが増えれば増えるほど、SmartHRから得られる効用や価値が大きくなること)を作ることが狙いです。
このようなプラットフォーム型のビジネスでは、需要側と供給側の両方を増やしていくことが必要で
- 開発パートナーと “良い” アプリを作ることで、多くのユーザーがアプリストアに集まる
- アプリストアに多くのユーザーが集まることで、さらに開発パートナーが増え、 “良い” アプリが増える
というサイクルをいかに早く・多く回せるかが事業成長の肝となります。
SmartHR Labsは、このサイクルを回すためのひとつの起爆剤です。社内の有志のエンジニアら開発したアプリを提供することで、アプリストア自体やアプリストアを通じてわれわれが提供したいと考えている価値を、ユーザーや開発パートナーに知ってもらうことを目的としています。
SmartHR Labsのアプリ第一弾は、長らく社内で利用してきた社内イベント管理
2024年2月21日に、SmartHR Labsのアプリ第一弾として「社内イベント管理」の提供を開始しました。
社内イベント管理はもともと、CEOである芹澤さんらが趣味で開発したアプリで、長らく社内で利用されてきたのですが、SmartHR Labsのコンセプトにぴったりのアプリであり、「社内イベント管理を実際にお客様に提案してみたい」という声もあったため、SmartHR Labsのアプリ第一弾として提供することにしました。
「社内イベント管理」の開発秘話については宮田さんのブログをご覧ください。
SmartHRではしばしば、普段の業務とは別に、有志のメンバーが集まってモノ作りをすることがあります。
- 社内ハッカソンをしたり
- タイピングゲームを作ったり
- RubyKaigi専用のスケジュール管理アプリを作ったり
業務上の制約から解放されて伸び伸びと探索活動をすることで、新たな発見や発明につながる。そこで見つかった発見や発明の種をお客様にも提供することで、さらに大きな学びを得る。プラットフォーム事業のためだけのSmarhHR Labsでなく、SmartHRがイノベーションを起こし続けるための一助になるよう、SmartHR Labsをみんなで育てていきたいなと考えています。
SmartHR Labsで今後やりたいこと
大きく2つあります。
一つは、SmartHR Labsが持続可能なプロジェクトになるよう、社内の環境(社内ルールや制度、ツールなど)を整えることです。例えばSmartHRの社員が「SmartHR Labsとしてアプリを開発・公開してみたい」となった場合に、誰もが気軽にアプリを作れるような仕組みを整えていきたいと思っています。そのような仕組みを開発パートナーにも転用・提供することで、開発パートナーの開発者体験向上にも繋がります。
もう一つが、開発パートナーがアプリを開発する際に参考にできるようなサンプルアプリをSmartHR Labs名義でアプリストアで提供し、コード自体も公開することです。開発パートナー向けのサンプルアプリを公開したいという考えは以前からあったのですが、そのような場としてもSmartHR Labsを活用していきます。
SmartHR Labsは社内の有志のエンジニアらが開発したアプリを提供する場なので、今のところ掲載するアプリ数をKPIに置くつもりはないものの、多くの実験的なSmartHR Labsアプリがアプリストアに掲載され、その結果、多くのユーザーと開発パートナーがアプリストアに集まることを目指して取り組んでいきます。
私たちはプロダクトマネージャーを募集しています!
SmartHRでは引き続きPMの採用に注力しています。まだまだやりたいことがたくさんあります。PM職に関する情報をまとめた記事がありますので、ぜひご一読ください。カジュアル面談のリンクなどもこちらに掲載しております。
また、プラットフォーム事業のプロダクトエンジニアも絶賛募集しているので、こちらもぜひ。