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育休を取得したパパエンジニアのリアルな体験談!

こんにちは、SmartHRプロダクトエンジニアをしているtkkrです。今年、子供が生まれたので育休を取って、最近復帰したのですが、ちょうど同じタイミングで育休から復帰した男性エンジニアが他にもいたので、せっかくなので弊社での育休に関してお話ししてみることにしました。この記事では、弊社のパパエンジニアたちが育休前後にどのように過ごしていたかの実体験をお届けします!

参加メンバー紹介

wakasa
2015年にキヤノン株式会社へ入社し、監視カメラの販売管理業務に従事。2018年に株式会社ジラフに入社しエンジニア職に転向。その後、2019年5月にSmartHRへ入社し、SmartHRの本体機能の開発に携わる。1児のパパで京都在住。

tnagatomi
高校を1年で中退後、長期間の引きこもりを経て、30歳でソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを開始。SmartHRには2023年4月に入社して以降、タレントマネジメント機能に携わる。2児のパパで福岡在住。

tkkr
2017年に新卒でマッチングアプリを作る会社に入り、その後2022年6月にSmartHRに入社。SmartHRの本体機能に携わるチームでプレイングマネージャーをしています。1児のパパで東京に住んでいます。

育休期間はどうやって決めましたか?

wakasa: 僕は有給一ヶ月と法定育休六ヶ月、合計で七ヶ月取りました。なるべく長く取りたいって気持ちと、家計的な状況を考えて決めました。ちょうど失効する有給もあったので、それも合わせて使いました。

tkkr: 僕は有給一週間と法定育休二ヶ月、合計二ヶ月と一週間でした。法定育休を二ヶ月に決めた理由は、なるべく働いていたかったのと、二ヶ月だとちょうど賞与の対象から外れないっていうのを狙いました。有給は出生準備休暇を使ってなるべく温存しつつ、予定日の前もできるだけ休めるように調整しました。

tnagatomi: 僕は有給一ヶ月と法定育休二ヶ月、合計三ヶ月です。上の子がいて、前の会社で育休を取ったときに、一ヶ月だとちょっと短かったなと思って、今回は二ヶ月にしました。

SmartHR独自の育児サポート制度(2024年8月現在)

育休に入る前に準備したことはありますか?

tnagatomi: そうですね、デリケートな情報なので伝える時期と順番はよく考えていました。社内のドキュメントを確認しつつ、上長やチームのメンバー、労務に順に伝えていった感じです。引き継ぎについては、僕じゃないとできない仕事は常に少なくするようにしていたので、特にタスクを洗い出すことなく育休に入れました。

tkkr: 確かに、普段から属人化を防げていると休みやすくなりますね〜!僕もマネージャーには早めに相談していました。プレイングマネージャーなので、開発以外にも評価やチームの状況などを早めに引き継ぐようにしていました。あと、チーム向けに「自分が育休中にチームにいたらこういう働きかけをしてたよ」みたいなお手紙を書いたり、復帰後のキャッチアップコストがわからなかったので、Slack上で僕に伝えたほうが良さそうな情報に対して押して貰うreacjiを用意してからやすみました。

tnagatomi: reacji面白いですね!負担にならない形で情報を貯めておけるのはすごくいいですね。ちなみにどれくらい役に立ちました?

tkkr: 復帰後二日間のキャッチアップ期間を設けられたので、結局はSlackを大まかに全部たどることができたんですけど、どこから読むと良いのかがわかったので、キャッチアップの心理的なハードルは下がったと思います。あと、誰かのダジャレの記録とかも残っていて、なんか和みました(笑)。

wakasa: 僕も早い段階で「半年くらい休みます」と話して引き継ぎを進めていました。担当していたフィーチャーの機能開発の設計を他の人に徐々に引き継いでいきました。あと、復帰後に読むためのドキュメントを準備していて、チームの人には「変化があったらこのドキュメントに記録しておいてください」と伝えておきました。復帰した時には「こういう変化があった」「組織的にこういう変更があった」「チームのフィーチャーとしてこういうことをやった」といった情報を確認できるようにしていました。

tkkr: 事前に自分で復帰後の自分に対してドキュメントを書いておいて、それをメンバーにもメンテナンスしてもらうっていうのは良さそうですね〜。

wakasa: すごいありがたいことに、チームの人がかなり網羅的にいろいろ書いてくれたんですよ。だから、「こういうことがあったんだな」とか、「制度的にこういう部分があるんだな」ということが後から見て分かるようになっていて、助かりました。

育休のとりやすさはいかがでしたか?

wakasa: 周りの人も当たり前に取っていたので、当然取るよなという気持ちでいました。ただ二ヶ月の人が多かったので、半年取るのはどうかなと思ったんですけど、周りの育休経験者に相談したら「長く取った方が良かった」みたいな話をされて、できる限り取ろうという気になりましたね。

tkkr: 僕もかなり取りやすい環境だなと感じていました。チームの中には、入社直後からすぐに長めの育休を取っている方もいましたし、男性エンジニアでも普通に取るのが当たり前のような環境になっているなともともと感じていました。プレイングマネージャーが育休を取るのは結構インパクトがあることだと思いますが、上司が「じゃあ代行しますね」とすんなり言ってくれたので、安心して育休に臨むことができました。

tnagatomi: 僕はまだ入社して一年ちょっとなんですけど、転職活動の時も「育休が取りやすい会社ですか?」って確認してから入社しました。実際、カジュアル面談でお話した方が入社直後に育休に入っていたので、「ああ、取りやすい会社なんだな」と思いました。実際に育休を取るときも「取れるだろうな」と感じていましたし、周りが温かい目で見てくれる雰囲気がありました。なので、安心して育休を取ることができましたね。

育休を取るにあたって助かった制度や仕組みはありますか?

wakasa: 昔、育休のシステム開発をしていたこともあって多少の知識はあったんですけど、実際に自分が育休を取るとなると、具体的な知識や状況、情報などに分からない部分が多くて戸惑いました。そんな時に、労務の方が説明してくれて、「こういう風に進めると、会社の制度を利用してこうなりますよ」といった形で詳しく教えてくれました。そのおかげで具体的なイメージもついたので、不明点も解消できました。

tkkr: 育休に限らずですけど、うちの会社は労務周りの手続きや説明が非常に丁寧だなと感じています。手続きについて詳細に説明してくれますし、社内のドキュメントにもその情報がしっかりとまとまっているので、ドキュメントを参照すれば次に何をすればいいのかがだいたい分かるようになっていますよね。

tnagatomi: 同じく、弊社ではプライベートチャンネルを立ち上げて、育休のワークフローについてやり取りしてもらえるので、制度理解に関しては悩まずに過ごせました。あと、出生準備休暇が本当に助かりました。有給が足りなかったんですが、子供が生まれるまでにどうにか休みを足せたので、すごく助かりました。確か、五日間の休暇でしたね。

tkkr: 出生準備休暇助かりますよね〜。育休あけに向けて有給を温存しつつ準備ができて。

tnagatomi: あと、労務の方がYouTubeに育休についての全般的な説明動画をアップしていて、それを見せてもらったので、準備がしやすかったです。

tkkr: 確かに、YouTubeの動画が用意されてるって結構驚きですよね。

tnagatomi: 結構育休の制度ってわかりにくいんですよね。制度がいろいろあって、しかもアップデートもあって、キャッチアップも難しいので、動画形式で制度が体系的に学べるのはとてもありがたかったですね。

実際に産休や育休を取得する従業員向けに配布されている資料

育休中はどういうふうにすごしていましたか?

tkkr: 僕の場合、初めての育児だったので、最初の一ヶ月くらいは妻と寝るタイミングをずらしながらずっと見守っていました。一ヶ月検診が過ぎて外出できるようになってからは、近くのアカチャンホンポに行ったり、デパートの授乳室を比較してみたり、いろいろ散歩しながら外での過ごし方を探すのが楽しかったです。あと、育児と関係ないですが、ストレス解消として、子供が寝ている間に机を作ったり、部屋の模様替えをしたり、働いているときにはなかなか腰が重くてできなかったことを少しずつやっていました。

wakasa: 僕も同じく、最初の子どもだったので最初の一ヶ月はかなりバタバタしていました。その後の六ヶ月くらいは、育児もだんだん慣れてきたので、いろんな場所に出かけることが多かったですね。普段できないことをやろうと思って、自分の体の気になるところをチェックしたり、病院に行ったりしてました。例えば、腰痛や膝の痛みが気になっていたので、MRIで見てもらったりしました。子供と一緒に出かけるという点では、今京都に住んでいるので観光地を回ることが多かったです。近所の神社仏閣に行って、子供を遊ばせたりしてました。京都は観光地が多いので、いろいろ楽しめましたね。

tkkr: わー、子供連れて京都散歩するのめっちゃ楽しそうですね。

wakasa: そうですね。うちの子供は秋に生まれたので、割と涼しくて過ごしやすい時期でした。だから外にも出やすくて、散歩やお出かけも気軽に楽しめた感じです。逆に春生まれだと、夏は京都の暑さがすごくて外出が厳しくなるので、タイミング的にはたまたま良かったかなと思います。

tnagatomi: 僕は、二人目の育休だったんですけど、上の子のことで手を焼きましたね。上の子は当時もうすぐ二歳で、二人目が生まれるとめちゃくちゃ大変になるって聞いてたんですよ。でも、意外と下の子はおとなしくて泣かないし、上の子も嫉妬することもなく叩いたりもしなかったので、「これ、楽勝なんじゃないか?」って思ってました。ところが、上の子がちょっと重めの病気になってからが大変でした。病気が治っても機嫌が悪くて、下の子も急に泣くようになったりして、家の中が大混乱になりました。その時に「二人育てるってやっぱ大変なんだな」と実感しました。病気してからが本番なんだなって感じましたね。育休の後半は、上の子の機嫌を取るために時間を使いました。妻と下の子、僕と上の子と分かれて寝ていたのを、四人一緒に寝るようにしたりして、徐々に上の子の機嫌が良くなっていきました。あと、子供が遊べる施設にいろいろ行ったりして、家族での時間を大切にしました。

tkkr: なるほど。一人でも大変だったけど、二人目だと全然違う大変さがあるんですね。

tnagatomi: そうですね〜。ただ、下の子に関しては、もう赤ちゃんってこんなもんだろうって感じで慣れてきていたので、親は諦めがつくんですよね。でも、上の子がいわゆる「イヤイヤ期」に入った感じで、どうしたらいいのか分からなくて、それが大変でした。

wakasa: なるほど〜。下の子は経験があるけど、上の子は初めてのゾーンに入ってくるという。

tkkr: 二人目で慣れているからといって育休を短くするのは危ないですね。逆に長く取ったほうが良い。

tnagatomi: 僕もできるなら一年とか取ってもいいと思います。もちろんお金の面とかも考えつつですけどね。

wakasa: 勉強になった。

育休中、仕事は気になりましたか?

wakasa: 仕事のことが気にならないって言えばウソになりますけど、チームの人を信頼していたので、うまくやってくれてると思っていました。だから、不安とか仕事に意識が向くことは全然なくて、基本的には育児に集中できましたね。もちろん、復帰後大丈夫かなという不安はありましたけど。

tnagatomi: 僕は気にする余裕がないって感じで、目の前のことに精一杯向き合っていましたね。Slackは一応見れる環境ではあったので、メンションが来てないかとかは確認してました。プッシュ通知は切っていましたけど、Slackのメンション欄は一日に六回くらいはチェックしていました。でも、メンションは全然来なくて、僕なしでもうまく回ってるんだなって思いました。そこが良かったですね。

tkkr: そうなんですよね。Slackは一応見える状態になっているので、見るか見ないかは各自の自由って感じですよね。僕は結構見ちゃってました。特に、チームより大きな単位での変更や、会社全体のアナウンスがあった時に気になっちゃって。気になるままでいるより、ちょこちょこ確認した方が精神的にもいいかなと思っていました。特に育児のリズムが整ってきたタイミングでは、Twitter代わりにSlackを見たりしていました。Slackを完全に消すという選択肢もあったかもしれないんですけど、逆に育児の息抜きとしてSlackを眺めるみたいな距離感でした。

wakasa: 僕はSlackのグループやチャンネルからほとんど抜けちゃったので、あまりメンションが来ることはありませんでしたね。だから、そんなに気にしなくていいかなっていう感じでした。でも、もしグループに残っていてメンションが来たら、ちょっと気になったかもしれないです。

tkkr: たしかに、気になる人にとっては、抜けちゃうという選択肢もいいかもしれないですね。

wakasa: 復帰ドキュメントの中に抜けたチャンネルや抜けたグループ一覧を書いておいて、復帰した後にそれ見て戻るかんじで。

tkkr: なるほど、そこでも事前準備ドキュメントが役に立っていると!

育休中の過ごし方の工夫やおすすめグッズはありますか?

tnagatomi: 「ベビービョルン」っていうスウェーデンのベビー用品ブランドのファンなんですけど、特に「抱っこ紐」と「スタイ」がおすすめです!抱っこ紐は、首を固定する仕組みがあって、新生児から安心して使えるんですよ。保育園の送迎にも使えて、上の子を送り迎えする時に下の子を連れて行くのに重宝しています。スタイは洗いやすくて、食事中にこぼしても簡単に掃除できるんです。上の子が使っていて、すごく役に立ってます。それと、番外編ですが、上の子が登って転落するのが怖くて、ソファーを撤去しちゃったんですよね。でも、その代わりに「ニトリ」でアウトドア用の「バタフライチェア」を試してみたんです。これが結構良くて、みんなにもこの便利さを知ってほしいですね。

tkkr: バタフライチェア良さそうだな〜。僕は上の子がいるわけじゃないんですけど、育児しているといろんなところに座りたくなるんですよ。

tnagatomi: あー、確かに。

tkkr: いろんな体勢を取りたくなるので、バタフライチェアはちょうど良さそう。

tnagatomi: しかもこれ、抱っこしやすいんですよね。ちょうど膝が立つ感じなんで。

tkkr: いいですね。授乳もしやすそうだ。

wakasa: 僕の場合はカーシェアを使ってるんですけど、カーシェアを使うとチャイルドシートの問題が出てくるんですよ。「コンビ」の「ザ・エス」っていうチャイルドシートなんですけど、これ、土台部分とシート部分が分離できて、持ち運びが本当に楽なんです。カーシェアのように毎回車を取りに行かなきゃいけない状況では、これがすごく楽で良かったです。あと、うちの子がなぜか真っ黒なものが大好きで、リモコンやロボット掃除機、パソコン、デスクランプなど黒いものを見るとすぐにハイハイしていって、手を伸ばして舐めようとするんですよ。なので、あらかじめそういったものを拭いて、舐めてもいいよって工夫してましたね。

tkkr: ロボット掃除機に突撃していく赤ちゃん可愛いですね(笑)。

wakasa: 可愛いんですけど、ホコリがいっぱいついてるから困りますね。毎回拭いています(笑)。

tkkr: なるほど〜、動き始めると、そういうところで工夫が必要になってくるんですね。

tnagatomi: あ〜、ロボット掃除機、うちの上の子はめちゃくちゃ怖がりますね。

wakasa: えっ、そうなんだ。

tnagatomi: そうですね。突撃しないですね。あの最後終わった後の「ギューン」って音が嫌いみたいで、指差して「んんっ」て言って、動いてもないのに怖がる時があります(笑)。

wakasa: なるほど。それでいうとうちの子は怖いもの無しで、本当に何でも興味持って突撃する感じです。

tnagatomi: 面白いですよね。みんな違って(笑)。

tkkr: 僕は主に二ヶ月間ずっと腰痛と戦ってた気がします(笑)。まだ痛いってわけじゃないんですけど、「そろそろやばいぞ」って早めに感じたので(笑)。育児していると中腰の姿勢が増えるんですよね。それを減らすために、「キッチンスツール(ちょっと高めの椅子)」を買って、洗い物中の負担を減らしました。これが結構効果的でした。あと、「リッチェル」の「お風呂マット」も買って良かったです。沐浴のときにマットに寝かせて、両手を使えるようにして、片手で体勢を保つ時間を減らしてました。

wakasa: お風呂マット持ってる。

tnagatomi: みんな持ってるんですね。うちも持っています。現役でこのピンクのやつを使ってます。

wakasa: たぶん、同じ同じ。

tkkr: これいいですよね。やっぱりお風呂の負担がかなり少なくなるので、めちゃめちゃ良かったと思ってます。

wakasa: 便利。

tkkr: あと、ちょっと番外編なんですけど、実は1年間くらいパーソナルジムに通っていて、そこで腰痛予防のためにやっちゃいけないモノの持ち上げ方を教わっていたのも、地味に効果的だったと思っています。これから子どもが生まれるパパには、ジムに通ってスクワットのやり方を学ぶことをおすすめしたいですね。

wakasa: 僕は腰痛は大丈夫だったんですけど、腱鞘炎がきつかったです。最初、手のひらに子どもを乗せる感じで抱えていたんですけど、それが良くなかったみたいで、後で聞いたら、手首で支えるように持つのがいいって言われて、それを実践したらだいぶ良くなりましたね。妻も自分もかなり大変でした。

tkkr: いろいろ体のトラブルありますよね。どこかを守るとどこかが悪くなるみたいな。tnagatomiさんは、そのあたりは過去の経験が活きたみたいなことありますか?

tnagatomi: あー、僕はそんなに体に問題はなかった気がしますね。特に気をつけたこともなかったんですけど、不思議と大丈夫でした。もしかしたら、抱っこ紐が役立ったのかもしれません。めちゃくちゃ宣伝みたいになりますけどね(笑)。

tkkr: あはは、何が正解なのかわからない状態でずっと育児していたので、いろいろすごい参考になりました!この話、永遠にできる可能性が(笑)。

wakasa: そうですね(笑)。

みなさん育休復帰してから1〜2ヶ月ですが、復帰して驚いたことはありましたか?

tkkr: 二ヶ月という短い間だったんですけど、育休中にメンバーが異動になったり、新しいメンバーが入社してきたりして、復帰したらチームが結構変わってたのには驚きました(笑)。でも、それはそれで新しいチームが始まるタイミングだったので、リフレッシュした気持ちで新しいメンバーと一緒に仕事を始めることができています。今まさに、新しく入った人とコミュニケーションを取りながら、チームを作っているところですね。

wakasa: 七ヶ月間いなかったこともあって、特に組織編成とか制度周りは変わっている部分があって驚きましたね。チームに関してはそこまでメンバー変更もなく、開発の面でも徐々に聞きながら慣れていけば特に問題は無いかなという感じでした。

tkkr: 割とこの中だと一番長い間育休されていましたけど、それでもそこまでギャップはない感じですか?

wakasa: そうですね。ギャップはあまりなかったです。ドキュメントを事前に準備していたのも効果があったかもしれないです。

tnagatomi: 僕は、育休に入ったら、めちゃめちゃ本を読もうとかコードを書こうとか思っていたんですけど、結局「これ無理だな」と気づいたので、育児に専念しようとシフトしました。それもあって、コードを書いたり読んだりする時間が全然取れなかったですし、仕事的な頭の使い方もしなくなったので、復帰した時にその切り替えが結構難しかったです。

tnagatomi: 仕事の話ではないんですけど、子供が二人いる生活のライフステージの変化は感じていて、そういうステージなんだなと向き合っています。毎日が「仕事して、食べて、風呂入って終わり」みたいな感じです。でも、それが今のステージなんだろうなと思って向き合っています。別にそれが不満じゃなくて、むしろ幸せを感じています。

tkkr: そうですよね。復帰後の育児との両立みたいなところは、また仕事が始まってみるとわかってくる部分もあるので、これから新たに気づく部分も出てきそうだな〜。

逆に意外と平気だったことはありますか?

wakasa: 育休中の7ヶ月間のうち最初の一ヶ月くらいはコードが書けていたんですけれど、それ以降はあんまり書けなくて、基本的に二ヶ月目くらいからは全然コードを書いてなかったんです。だから、「プログラム書けるかな?」って不安はあったんですけど、やってみると意外と書けて安心しました。

tkkr: 僕は、リハビリのためにお客様対応をしていたら、それまでの記憶がぐっと戻ってきたので、「案外大丈夫なんだな」と思いましたね。あと、チームがしっかりドキュメントを残してくれていたので、そのドキュメントを見てすぐに仕事に戻れた感じです。ドキュメント文化はありがたいですね。

tnagatomi: 僕も、ドキュメントがいろいろ整備されていたことも大きかったです。僕の場合は、自分で用意したドキュメントじゃなくて、チームが「おかえり」みたいな感じで復帰用のドキュメントを用意してくれていて、短くまとまった「どういうリリースがあったか」とかを教えてくれるドキュメントがありました。それで、心理的にも安心して戻れましたね。「忘れられてなかったんだ」っていう感じがして、嬉しかったです。

tnagatomi sanのおかえりドキュメント。ここではお見せできませんが、みんなの近況の欄には愛が溢れていました。

復帰して感じたフルリモートワーク/フルフレックスで良かったことはありますか?

tnagatomi: 個人的にはフルリモートワークはもうなくてはならないものですね。今は妻に上の子の保育園送迎をお願いしているんですけど、下の子を抱えながら上の子を連れて行くのが大変なんです。上の子が座り込んだりすることもあって。なので、僕は車と家の間だけでも手伝うようにしてます。職場にいたらそんなことはできないので、フルリモートじゃないと絶対できないことなんですよね。そういうちょっとした手助けができるだけで、家庭的な負担が全然違います。正直、もうフルリモートなしでは考えられないですね。

wakasa: そうですね。うちはまだ保育園が始まっていないので、送迎が始まったらもっとフルリモートの恩恵を感じそうだ。

wakasa: 僕は特に、フルフレックスがありがたいですね。稼働時間を自由に選べるので、子どもが生まれる前は遅めの時間に働いていたんですけど、子どもが生まれてからは早めにシフトして、子どものお世話ができる時間を確保しています。このおかげで、子どもが生まれた後の生活リズムの変化にも柔軟に対応できて、本当にありがたいです。

tkkr: そうですね〜、慣れちゃったけど、フルフレックスの恩恵はかなりありますよね。途中でシュッと抜けて子供を風呂に入れることもできるし、通院とかでちょっと抜けないといけなかったらちょっと早めに仕事を始めたりとか、調整効きやすいのはかなりありがたいですね。あと、その細かい抜けとかも全く心理的なハードルがないのもめちゃめちゃありがたい。

wakasa: ちょっと抜けるときは、休憩時間を足しとけばいいだけだし、心理的ハードルが全然違いますよね。

tnagatomi: あと、単純に通勤時間がないのが大きいですよね。毎日30分通勤するだけでも、往復で1時間削られるので、その1時間を家庭に当てられるのは、積み重ねとして大きいと思います。

tkkr: 確かに。

wakasa: もう当たり前すぎて気がついていなかった(笑)。

※SmartHRのリモートワークについてもっと知りたい方はこちらもご覧ください!
tech.smarthr.jp tech.smarthr.jp

こういう制度があるともっと良くなるみたいなことはありますか?

tkkr: 予定日の1ヶ月前からはいつ生まれてもおかしくない状態なのでずっとヒヤヒヤしていました。もしできたら法定の育休にプラスして、予定日の1ヶ月前から休暇が取れる仕組みがあったらもっと過ごしやすくなるなと思います。準備休暇は5日間あるけれど、欲を言えば……!

tnagatomi: 僕も同じような気持ちです。しょうがない部分もあるのかもしれませんが、育休開始が生まれた日にも依存するので、いつから休みが取れるかは赤ちゃん次第というのはけっこうあたふたしました。

wakasa: 現状でも結構満足なのであまりないのですが、国の育休の給付金が半年経つと減額されるので、減額がなしだとありがたいなと思いました。

tkkr: それは本当にそう(笑)。

気づいたら1時間話していました

以上、SmartHRの男性エンジニアの育休事情に関してのリアルな体験談でした。1時間くらい話していて気づいたら内容がモリモリになってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます!

なお、SmartHRのパパママに対して、広くアンケートを取った記事もありますので、気になる方はこちらも是非!
tech.smarthr.jp

さて、SmartHRではwell-workingな世界を作るために一緒に働くエンジニアを募集しています。
まずはカジュアル面談で気軽に我々とお話しましょう!
実は時間の都合で端折った話題もあったので、是非聞きに来てください〜。 hello-world.smarthr.co.jp