SmartHR Tech Blog

SmartHR 開発者ブログ

「新VPoEとCEOが語る、SmartHRのこれからの技術戦略」を開催しました!そして、AIイベントの告知。

イベントアイキャッチ:中央にタイトル「新VPoEとCEOが語る、SmartHRのこれからの技術戦略〜結局SaaSってマルチプロダクトと新規事業とAIでしょ?と思っているあなたへ〜」、その左に齋藤さんの写真、左に芹澤さんの写真。写真はいずれもモノクロ。全体的にグレーバックにSmartHRブルーのあしらいが施されている

2024年10月23日、「新VPoEとCEOが語る、SmartHRのこれからの技術戦略 〜結局SaaSってマルチプロダクトと新規事業とAIでしょ?と思っているあなたへ〜」と題して配信イベントを開催しました。

本イベントは、技術統括本部 基盤開発本部 ダイレクターの齋藤さんが、2025年1月よりVP of Engineeringに就任する発表を機に企画したものです。当日は、CEO芹澤さん、次期VPoE齋藤さんに加え、現VPoE森住さんにも登壇いただき、SmartHRの今とこれからを語り合いました。

この記事ではその内容をレポートします!

smarthr.connpass.com


配信画面のキャプチャ:大きな銀テーブルに登壇者3名がかけている。テロップで名前が表示されており、左から森住さん、斎藤さん、芹澤さん。背景はSmartHRのロゴが書かれたグレーのソリッドな壁。
和やかにイベントがはじまりました

本イベントは以下のタイムラインで進行しました。各パートごとに概要をお伝えします。

  • 会社紹介
  • 登壇者紹介
  • トークセッション
  • Q&Aコーナー

トークセッション

トークセッションでは、当社から12個のテーマを用意していました。当日、視聴者のみなさまに特に興味があるテーマに投票していただき、票数の多かったものから回答していきました。
当日お話しさせていただいたのは、以下10個のテーマです。

  • AIやれてる?
  • SmartHRのマルプロ(マルチプロダクト戦略)って他社とどう違うの?
  • なんでRailsなの?いつまでRailsなの?
  • SmartHRの技術的な課題は?結構負債があるとかないとか
  • フルリモートでのコミュニケーションどうしてる?
  • ぶっちゃけどのくらい新規プロダクト仕込んでる?
  • ユーザーの声、ちゃんと聞けてる?
  • 齋藤さんがVPoEになって最初にやりたいことは?
  • 強いエンジニアいる?
  • 齋藤さんってどんな人?経歴は?好きな食べ物は?

イベントのアーカイブ動画を公開しており、テーマごとにチャプターを付けています。気になるテーマだけでもぜひご覧ください。

youtu.be

Q&Aコーナー

Q&Aコーナーでは、視聴者のみなさまから当日いただいた質問に対して時間の限りお話しさせていただきました。
当日回答できた質問は以下の10個です。

  • 官(国や地方自治体)への導入を視野に入れていますか?
  • 現時点でのマルプロのシナジー出てる?
  • タレマネと労務以外の新たな領域を新規開拓していく予定はありますか?
  • オブザーバビリティにチャレンジしていますか?
  • 出社回帰した会社から転職してくるエンジニアは多いですか?
  • 今足りていないエンジニアポジションは?
  • ビジネスサイドとの連携はどうしていますか?
  • プロダクト開発チームを構成する職種間でのコミュニケーション頻度は?
  • CTOが不在であるSmartHRにおけるVPoEの役割が気になります
  • 他の会社と違うエンジニア組織の強みは何だと思いますか?

こちらも質問ごとにチャプターを付けておりますので、気になる質問だけでもぜひご覧ください。

youtu.be

当日お話できなかったテーマ・質問への回答

当日、時間切れで消化しきれなかったテーマと質問がいくつかありました。
この場を借りて、可能な範囲で回答させていただきます!テキストでの回答となるので、ニュアンスが伝わりにくい部分もあるかと思いますがご容赦ください。

配信画面のキャプチャ:slido上に投稿される質問がリアルタイムで投影される。それを眺める登壇者3名が右側にワイプで登場。
当日はslidoで質問を募集しました

1. チーム毎に開発スタイルは異なりますか?他チームとのコミュニケーション機会はどの程度ですか?

基本的にスクラムを用いて開発をしていますが、その中で詳細は様々に異なる、という感じです。たとえば、ずっとモブプロをしているチームもあれば比較的個々でモクモクとやってたまにペアプロ、みたいなチームもあって幅があります。チームが自己管理的であることを重視しているので、細かくプロセスを規定したりはしていません。他チームとのコミュニケーション機会としては、テック定例というエンジニアが一堂に会して各プロダクトの開発進捗を共有したりする週一の定例と、バックエンド / フロントエンド / インフラなど興味関心がある領域ごとに情報交換を行う定例と、隔月のLT大会 + 懇親会などが主なものとしてあります。細かなものは他にも色々。(森住)

2. エンジニアの正社員・業務委託比率はどの程度ですか?働き方の違いがあれば知りたいです

正確に数えたわけではありませんが、業務委託の方で1割もいかない程度です。基本的に正社員で構成されていますね。Slack については申請を行って承認されたチャンネルは閲覧可能で、先ほどの回答で出した「テック定例」の実況チャンネル(ただガヤガヤとリアクションしてるだけ)などわりと広く入ってもらっています。情報開示の範囲も当然一定の制限はかかりますが、こと開発に関する情報についてはこれといった制限はないと思います。(森住)

3. フルリモートで心理的安全性を確保するための取り組みがあれば知りたいです

実施時間はチームによって異なりますが、プロダクトエンジニア組織はほぼすべてのチームが朝会と夕会、もしくはいずれかを毎日行っています。
また、オフラインでの解決策にはなりますが、遠方居住者が所属オフィスに出社する際の交通費を、通勤手当の上限30,000円を超えた場合も、月2回まで経費として精算できる制度があり、歓迎会や打ち上げなどでオフィスに集合する様子をよく見かけます。

その他、関連しそうな記事をいくつかご紹介します。

tech.smarthr.jp

tech.smarthr.jp

4. ホームページ等で公開してるカルチャー以外に社員に共通している部分はありますか?

まず、プロダクトエンジニアの特徴としては以下をお伝えさせていただくことが多いです。

  • 技術志向よりも、プロダクト志向
  • 個人プレーよりも、チームプレー
  • 安定よりも、変化を楽しむ
  • じっくり作り込むよりも、すばやく作って軌道修正
  • 指示に従うよりも、自ら判断する

全社的な特徴としては、「evilな人が存在しない」と社内でもよく話されます。
社員みんなでSmartHRを作り、届け、よくしていくために、チーム一丸でコトに向き合っている点は特徴と言えます。

5. 残業時間はどれくらいですか?

全社の月平均残業時間は、14時間です。(2022年11月〜2023年10月データ)
エンジニア組織に限ると、平均は5〜10時間前後です。

recruit.smarthr.co.jp

6. 共通基盤(SmartHR本体)の変更が必要になった場合、技術的な意思決定はどなたがされていますか?

基本的には担当チームに意思決定は委ねています。
意思決定のために各プロダクトチームへのヒアリングなども適宜行っています。
既存チームで最適なチームがない場合は、共通基盤PMと基盤開発部のダイレクターやマネージャーで協議して、優先度やリソース状況を加味して対応方針を決めることもあります。
またこれは共通基盤に限った話ではないですが、チーム内で行き詰まってしまったときのために、アーキテクチャ周りの相談をするためのチームも用意しています。(齋藤)

7. CTOやVPoE層の外部からの採用は検討していますか?

もちろんです!我こそはという方はぜひご連絡ください!(芹澤)

8. 社風がけっこう独特でクセがあるという噂を聞いたのですが、どう思われますか?

何を持って「独特でクセがある社風」かと判断するのは難しいですが、前例のない偉大な事業を作るために、ユニークな社風を作り続けることは意識しています。
僕が分析するSmartHRの社風の特徴は「合理的かつ論理的」であり「オープンかつフラット」であり「遊び心を大切にする」ところです。これらは僕がSmartHRに入社した、まだ従業員が10人にも満たなかった頃から保たれている社風です。
一人ひとりがこの社風を体現し、テクノロジーと創意工夫を持って世の中をハックしていく、そんな会社だと思いますし、これからもこの軸を保ってもっと良い会社にしていこうと思っています。(芹澤)

たくさんのご質問をいただきありがとうございました!

配信画面のキャプチャ:カメラに向かって手を振る登壇者3名
ご視聴いただきありがとうございました!

最後にAIイベントの告知と注目ポジションの紹介です!

お決まりですが、SmartHRではエンジニアを熱烈に募集しています!
どのポジションも同じ温度で採用活動を行っていますが、独断と偏見で注目ポジションをご紹介します。

MLエンジニア

SmartHRの一人目のMLエンジニアを募集しています!
2024年11月15日(金)に、Head of AIが登壇するオフラインイベントを開催予定です。選考への応募意思は不問ですので、ご興味をお持ちいただいた方はお気軽にご参加ください!

smarthr.connpass.com

open.talentio.com

SRE

SmartHRのSRE(Site Reliability Engineer)として、マルチプロダクトで急成長するプロダクト全体の信頼性やパフォーマンスを改善していくためのプロセス全般に関わっていただくポジションです。

open.talentio.com

この他、さまざまなポジションでエンジニアを募集しています!
エンジニア求人を抽出したURLを記載しますのでよろしければご覧ください。

recruit.smarthr.co.jp

私たちと一緒に、歴史に残る模範的なソフトウェアを作りませんか?

hello-world.smarthr.co.jp