こんにちは、SmartHR で組織図と従業員サーベイと人事労務レポートを開発している AzuKi です。
この記事では、2025 年 6 月 20 日に開催した第 11 回 SmartHR LT 大会の模様を、配置シミュレーションを開発している ron さんと、権限基盤ユニット所属の hotaka さんと一緒にお届けします。
今回は、4 ヶ月ぶりの開催ということもあり過去最多の 96 名(オンラインを含む)が参加し、久しぶりの開催を待ちわびていた多くの参加者の熱気に包まれた LT 大会となりました。
SmartHR LT 大会とは
SmartHR LT 大会は、有志のプロダクトエンジニアが DevRel とともに企画・運営している社内イベントです。プロダクトエンジニアの中から 11 名の登壇者を募り、5 分間のLightning Talks(LT)を行います。
登壇者はプロダクトエンジニアに限定していますが、当日は職種によらず社員であれば聴講可能です。配信もしており、現地参加が難しい社員もリモートで楽しめるイベントとなっています。
参加者情報
今回の参加者数です。
- 現地参加者:67 名(うち登壇者:11 名)
- オンライン参加者:29 名
- 懇親会参加者:66 名
現地参加・オンライン参加の累計の参加者は 96 名と、過去最多の参加人数となりました!参加者が 100 名を超える日も近いですね。
発表レポート
いつもは隔月で開催している LT 大会ですが、4 月は RubyKaigi と日程が重なったためお休みとなり、今回は 4 ヶ月ぶりの開催となりました。久しぶりの開催ということもあり、会場は多くの参加者の熱気に包まれていました。本記事では、当日の発表内容をダイジェストでお届けします。
面接の深掘り力を上げる
最初の登壇者は bison さんで、「面接の深掘り力を上げる」という発表でした。
面接は後天的に習得できる技術であり、お互いにとって良いマッチングを実現するための重要なプロセスであることを発表しました。
その中で、スキルとコンピテンシーを正しく見極めるには、過去の実績に基づいてコンピテンシーを把握する必要があり、特に「事実(実際の行動)」を聞き出すことの大切さが強調されていました。
AzuKi 自身、新卒の面接で「そのとき具体的にどう考え、行動しましたか?」と、過去の経験を深掘りされたのを思い出しました。今回の発表を聞いて、「ああ、あの時の質問は、まさに事実を深掘りするためのものだったのか」と、今さらながら気づかされました。
グラフ DB…お前やれるのか?
2 人目は権限基盤ユニットの hotaka さんによる「グラフ DB…お前やれるのか?」という発表でした。
権限基盤の開発で、発生した技術的な課題を、有向グラフで解決できるのでは?という発想から、トライアルを行ってみたそうです。
様々なグラフ DB 製品の紹介と、実際に Spanner Graph をトライしてみた所感を共有いただきました。
Web アプリケーション開発では主に RDB が第一の選択肢になってきやすいですが、適材適所で他の DB 製品の採用もしていきたいなと思いました。
OR について紹介したい!!
3 人目は今年新卒で入社された AzuKi さんで、「OR について紹介したい!!」という発表でした。
本発表の OR はオペレーションズ・リサーチのことで、“最適な意思決定を科学的に導くための手法”です。
従業員のシフトを例に、パラメータの設定や制約など数式を交えて紹介してくださいました。SmartHR での活用についても触れられており、これが今後の開発に生きてくるかも……!?
ほかではあまり無いアカデミックな内容が良かったです。
AlloyDB 移行
4 人目はスケーラビリティエンジニアリングユニットの kawaida さんで、「AlloyDB 移行」という発表でした。
100% PostgreSQL 互換でスケーラブルな Google 製 DB である AlloyDB の紹介から始まり、移行時に考慮したポイントや検討した手順について丁寧に解説していました。
個人的にも気になっていたテーマだったので、詳しく聞けて嬉しかったです。移行にあたって様々な選択肢を検討していたのが印象的でした。
徒歩で山手線を 1 周する技術
5 人目は kazukun さんによる「徒歩で山手線を 1 周する技術」という発表でした。
これまでに 5 回踏破している kazukun さんによる実践的な Tips の解説でした。
41km を歩くにあたって必要な準備、当日のルートについての紹介があり、聞いているとなんだか歩きたくなってくる発表でした。
第壱話 AI ボット、襲来
6 人目は hypermkt さんで、「第壱話 AI ボット、襲来」という発表でした。
hypermkt さんが個人運営しているサービスでインフラ費用の急増が起こった原因と対処についての内容でした。
原因が AI ボットであったことやサービスの目的から、検索エンジンや SNS のクローラー以外は拒否する判断と robots や AWS WAF での拒否設定について詳しく説明されていました。
AI 活用がますます進むなか、個人サービスも対応を迫られる難しさを感じましたが、最終的にインフラコストはもとに戻ったということで、素晴らしいエンディングでした。
ネットの話を信じるな
7 人目は昨年札幌に移住された ron さんで、「ネットの話を信じるな」という発表でした。
マルチテナント SaaS における PostgreSQL のインデックス組み合わせ機能を題材に、インターネット上の一見正しそうな情報でも、実際に試すと期待通りの効果が得られないことがあるという内容でした。
結局は自分の手で確かめることが重要であり、特に AI 時代にはその姿勢がますます大切になるというメッセージが印象的でした。AIの活用により実際に試すハードルも下がってきている今だからこそ、手を動かすことの重要性を再認識しました。
シンプルに自己紹介
8 人目は入社して 3 週間目の simo さんによる「シンプルな自己紹介」です。
simo さんのご経歴や、飼われている 6 匹のペット(トカゲ、フクロモモンガ、ヘビ、ヤモリ)をご紹介いただきました。
入社してすぐに LT 会に参加・登壇する心意気がすばらしい!内容もお人柄が伝わるものでよかったです。
アトラクトで勝ちたい
9 人目は kawa さんで、「アトラクトで勝ちたい」という発表でした。
エンジニア採用フローにおけるアトラクトで、候補者の方にどうやってアプローチするかという内容でした。
やる気の源泉とキャリア志向の観点で候補者ごとにアプローチを変える方法、アトラクトの際に意識することについてきれいにまとまっていて良い内容だなと感じました。
文字列の並び順
10 人目は tommy さんで、「文字列の並び順」という発表でした。
日頃あまり意識しない文字列の並び順について、具体例を交えながら詳しく解説されていました。
文字コードやロケールの違いによる並び方の変化など、普段見過ごしがちな部分に光を当てた、学びの多い発表でした。
Ruby の Refinements を高速化
最後は ikkun さんによる「Ruby の Refinements を高速化」です。
SmartHR のローカル開発環境が劇的に遅くなった件をきっかけとして Ruby 本体に Pull Request を出すまでの経緯と、その内容について詳しく説明いただきました。
身近なところで発生したペインを解消する改善が Ruby に取り込まれて感慨深いのと、日々の開発生産性を高めるためにいつも尽力いただいて頭が下がる思いでした。
記念撮影
すべての発表が終わったあと、現地に集まった登壇者と参加者による記念撮影を行いました。
懇親会
記念撮影の後は懇親会を行いました!4 ヶ月ぶりの開催ということもあり、普段なかなか話せない他チームのメンバーとの交流も盛んでした。
まとめ
今回の LT 大会は 4 ヶ月ぶりの開催でしたが、過去最多の 96 名という多くの方にご参加いただきました。面接技術やグラフ DB、AlloyDB 移行といった業務に直結する技術的な話題から、山手線一周や個人サービス運営の体験談まで、幅広いテーマの発表があり、プロダクトエンジニア同士の学びと交流の場として大いに盛り上がりました。特に入社 3 週間目の simo さんなど、新しいメンバーの積極的な登壇が印象的で、SmartHR の多様性と活発なエンジニア文化を感じられる回となりました。
次回の LT 大会は 8 月 22 日(金)に開催予定です。夏の特別企画として「自由研究発表会」をテーマに、いつもとは違って趣味の話やおもしろかったコンテンツの話など、仕事とは関係のないものも発表対象となる予定です。
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LT 大会のように、いろんなことに興味を持つエンジニアが集まって、技術の話も趣味の話も楽しく共有できる環境です。
少しでも興味を持っていただけたら、カジュアル面談でざっくばらんにお話ししましょう!
撮影:kurosawa, teruya