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第10回SmartHR LT大会レポート ── 開催2年目突入! 2025年1発目!

第10回SmartHR LT大会レポートのアイキャッチ

こんにちは!SmartHRでプロダクト横断基盤開発チームにて開発をしている rock_san です。
この記事では、2025年2月21日に開催した第10回SmartHR LT大会の模様を、採用管理の開発をしているmasaruさんと一緒にお届けします。

今回は、2025年になってからはじめてのLT大会となりました。LTカテゴリーより過去のLT大会についても確認できるるので、よかったら本記事とあわせてご覧ください。

SmartHR LT大会とは

SmartHR LT大会は、有志のプロダクトエンジニアがDevRelとともに企画・運営している社内イベントです。プロダクトエンジニアの中から11名の登壇者を募り、5分間のLightning Talks(LT)を行います。

登壇者はプロダクトエンジニアに限定していますが、当日は職種によらず社員であれば聴講可能です。配信もしており、現地参加が難しい社員もリモートで楽しめるイベントとなっています。

参加者情報

今回の参加者数です。

  • 現地参加者:55名(うち登壇者:11名)
  • オンライン参加者:20名
  • 懇親会参加者:46名

忘年会などではない通常回にしては中々の参加者数になりました! 季節柄か急病などによる欠席が登壇者から4名出ましたが、ピンチヒッターの活躍により当初の予定通り11名の登壇となりました。

発表レポート

司会を担当するプロダクトエンジニアの sakoさんの挨拶と共に始まったLT大会のレポートをどうぞ!

画像中央の壇上で話すsakoさん
司会を担当するsakoさん

LGTM画像のすゝめ

トップバッターは犬が好きなkawaさんで、「LGTM画像のすゝめ」という発表でした。

Pull Requestによく利用されているLGTM(Looks Good to Me)画像について、用法・容量を守っていかに好きな犬のLGTM画像を使うかを発表しました。

色々な犬のLGTM画像を探せるサービスの紹介からはじまり、Chrome拡張機能を自作した話や、ChatGPTを用いる方法の紹介など、並々ならぬ犬のLGTM画像への拘りを感じられる発表でした。

画像中央の壇上で話すkawaさん
犬のLGTM画像の探し方について話すkawaさん

サブスク管理って? 調べてみました

2人目は当日10:29に急遽ピンチヒッターとしての登壇がきまったyurikoさんで、「サブスク管理って? 調べてみました」という発表でした。

yurikoさんが所属している楽しい愉快なユニット「サブスク管理」チームが、普段どのようなことをしているのかを紹介した発表でした。

今絶賛取り組み中のプロジェクトについて、分かりやすいストーリーを用いて紹介いただきました。色々なチームが関わる大きなプロジェクトで大変そうですが、やりがいも大きいであろうと感じた発表でした。

画像中央の壇上で話すyurikoさん
所属するサブスク管理ユニットについて話すyurikoさん

わん うぃーく with Rails 7.1 → 7.2 → 8.0

登壇者はgongoさんで、「わん うぃーく with Rails 7.1 → 7.2 → 8.0」という発表でした。

まだ世に出る前の新しいプロダクトを開発するチームに異動したばかりというgongoさんが、どのような心理からRuby on Railsのバージョンアップデート作業に挑むことができ、結果として1週間でRails 7.1 → 7.2 → 8.0へとアップデートしたのかという発表でした。

異動したばかりで担当するプロジェクトのドメイン知識が深くなくとも、「やったれ」「やれっしょ」「今でしょ」の気概からアクションを起こしバリューを発揮したという話を聞いて、自分も見習おうと思いました。

画像中央の壇上で話すgongoさん
どのようにしてアクションを起こす心理になったのかを話すgongoさん

オンボしようと頑張ったらついでに感謝もされた話

登壇者は本レポートの後半も担当しているmasaruさんで、「オンボしようと頑張ったらついでに感謝もされた話」という発表でした。

チームにジョインしたばかりの時に、ライブラリアップデートに関するチームでの基準や、プランニングにおける基準が分からなかったので、その際にどのような行動を取ったのかについての発表でした。

チームで暗黙知となっていた情報についてよく観察して学んだことをドキュメントにまとめた結果、後からジョインしてきたメンバーからは「オンボーディングで詰まるところがなかった」と、既存のメンバーからも情報の明確化に対し感謝された、という心温まるお話を聞けました。

画像中央の壇上で話すmasaruさん
チームの暗黙知を言語化したらチームから感謝された話を発表するmasaruさん

ENFPがAIに救われた話

登壇者はMBTI診断でENFP(広報運動家)だったwassanさんで、「ENFPがAIに救われた話」という発表でした。

ENFPは情熱が赴くままに手を付けすぎるタイプとのことで、AIを用いることで情熱が赴くままに手を付けすぎても生きていく方法を紹介しました。

AIへの頼み方次第ではあるが、今まで10時間かかっていた作業が1〜2時間で済むようになったため情熱に妥協する必要がなくなったとのことで、AI活用の重要さを改めて感じました。

画像中央の壇上で話すwassanさん
情熱が赴くままに生きるためのAI活用について話すwassanさん

作業環境にこだわるぞ Part2

ここからは代わってmasaruがお届けします。

SmartHRの技術顧問のwillnetさんから、「作業環境にこだわるぞ Part2」という発表でした。なんとLT大会当日の2/21が会社の設立記念日だったそうです!

第4回SmartHR LT大会で発表した「作業環境にこだわるぞ」に引き続き、リモートワークでの作業環境に関するお話です。在宅勤務では集中しすぎて永遠に作業してしまうという悩みに対し、ポモドーロテクニックを簡単に取り入れられるアプリ Focus を活用しているとのこと。

しかし、休憩中に画面を見てしまうため、結局のところ脳が休まらない...という課題も挙げられました。

そこで、最近アップデートされた Focus のフルウインドウ機能を紹介。これにより、休憩中は他のアプリを見ることが強制的に制限され、より効果的な休憩が取れるとのことでした。

仕事と休みのメリハリがつけられない、というのは、リモートワークをしている人が一度は経験する悩み...非常にためになる発表でした!

画像中央の壇上で話すwillnetさん
こだわりの作業環境について話すwillnetさん

瓢湖と鳥とAI

登壇者はikkunさんで、「瓢湖と鳥とAI」という発表でした。

ikkunさんは新潟県在住。新潟には白鳥やカモが多く生息する瓢湖があり、最近の趣味はバードウォッチングとのこと。

カモは体毛やクチバシなど見た目に現れる特徴などからも、細かく分類されていることはご存知でしょうか? 今回の発表では画像認識と LLM を用いて、その分類を AI にさせてみようというアプリケーションの紹介がされました。

本当はデモを行う予定でしたが、残念ながら時間が足りず、あえなく強制終了に...またこれも LT の醍醐味といった感じで会場の笑いを誘っていました。

発表内容もさることながら、セーターまで鳥柄で、ikkunさんの鳥愛がビシバシ伝わってきました。

画像中央の壇上で話すikkunさん
さまざまな種類のカモについて熱弁するikkunさん

〇〇(社外秘)の正体

登壇者は現在新規事業を扱うチームに携わっているshinokuさん。

社外秘情報が多く、テックブログでは多くを語れないのが心苦しいですが、成熟したプロダクトにはない、立ち上げ期ならではの難易度の高さ、おもしろさが伝わる発表内容となっていました! 一言でいうと「スタートアップ」のようなチームであるというのがとても印象に残っています。

SmartHRもプロダクトの規模が大きくなってきているものが多いので、こういった特性を持つチームの方からの話はとても新鮮に感じます!

画像中央の壇上で話すshinokuさん
新規事業についてアツく話すshinokuさん

YJITの仕組みとチューニングの超入門

登壇者はyudaiさんで、「YJITの仕組みとチューニングの超入門」という発表でした。

発表では、Rubyのプログラム実行の流れ、JIT(Just-In-Time Compiler)とは?といった部分の説明に始まり、LBBV(Lazy Basic Block Versioning)などの YJIT の特徴的な部分についても丁寧に説明してくれました!

これらを踏まえたうえで、チューニング方法などの実際に YJIT を利用した Ruby アプリケーションの運用ノウハウも発表から聞くことが出来ました!

発表後には早く自分たちのアプリケーションでも試したい...とウズウズしてしまいました!

画像中央の壇上で話すyudaiさん
YJITの仕組みを楽しそうに語るyudaiさん

劇的に浅い新興 DB の話

登壇者はhotakaさんで、新しい国産のRDB(リレーショナルデータベース)である「Tsurugi」についての発表でした。

Tsurugiの性能や、特徴的な機能の話、コスト感の話を踏まえたうえで、実際に SmartHR でも導入できる余地があるのか??というシミュレーションまで含んだ発表内容となっていました。

なかなか、導入までのハードルはありそうだったものの、同じ日本に生活するものとしては応援したくなる気持ちが湧いてきます!

画像中央の壇上で話すhotakaさん
Tsurugiについて話すhotakaさん

レーダーをつくる

登壇者はbmf-sanで、「レーダーをつくる」という発表でした。

bmf-sanは、「Technology Radar」について紹介しました。こちらは thoughtworks 社が提供、レーダーチャートで最近の技術動向を知ることのできる著名なWebサービスですが、個人でもオリジナルを作成できるのはご存知でしょうか?

WebやDockerイメージから簡単にビルドすることができ、組織や個人の技術スタックの発信などに役立つのではないか?という発表でした。

SmartHR LT大会では時間切れ時にドラが鳴らされるのですが、冒頭から「ギリギリまで喋って、ドラを狙う」と意気込み十分。しかし、発表は想像以上にスムーズに進んで、余裕残しの発表終了でドラは鳴らず...というお約束の展開に会場は笑いに包まれました。

画像中央の壇上で話すbmf-san
ドラの時間が気になるbmf-san

記念撮影

すべての発表が終わったあと、現地に集まった登壇者と参加者による記念撮影を行いました。

壇上で記念撮影に臨むSmartHRメンバー
壇上で記念撮影

懇親会

今回の懇親会はオードブルをつまみに乾杯。

LT内では時間切れによってできなかった、ikkunさんによるカモの分類アプリケーションのデモもここでリベンジが果たされました!

2025年初のLT大会、一発目から大盛況でした。

鶏のからあげ
からあげ

楽しそうに笑いあうSmartHRメンバー
LT内容を振り返り盛り上がる会場

まとめ

今回のLT大会では社内のチームの近況などを紹介する発表が多かった印象でした。普段は自分のチーム以外のエンジニアと直接関わることは少ないため、そういった話が聞けるのは結構貴重です。

次回のLT大会は 4/25(金)。いつもはノージャンルですが、なんとテーマありの特別編です。気になるテーマはずばり「AI」。社内でのAI活用事例や、ノウハウの共有など、役に立つ情報が聞けるのではと今から楽しみです。

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撮影:saitoma