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新しいチームが特につまづくことなくヌルっと軌道に乗った要因を考えてみた

こんにちは。SmartHRでプロダクト横断基盤開発チームにて開発をしている rock_san です。

SmartHRでは常に全力で課題解決していけるよう組織編成を柔軟に行っており、その一環として新しいチームをミニマムで立ち上げることもしばしばあります。 現在自分が所属しているプロダクト基盤本部の中の従業員データ基盤ユニットも今年はじめに新設されたチームです。

そんな新しいチームですが、期初にチームで設定した1QのOKRを混乱なくほぼストレッチ達成できたり、2Qも引き続き大盛りな課題の解決に向けて順調に動いていたりと、大きな混乱なく「チームとして軌道に乗った状態」に気がついたらなっていました。

そんな訳で、今回はチームが「特につまづくことなくヌルっと軌道に乗った」要因を考えてみようと思います!新しくチームを立ち上げる際の参考になれば幸いです。 なお、このチームが立ち上がった背景などは以前にプロダクトマネージャーのnagaiさんが記事にしていますので、よろしければあわせてご覧ください!

チームの紹介

従業員データ基盤ユニットはプロダクトエンジニア2名・PM1名(兼任)・QAエンジニア1名(兼任)という人員構成で、スクラムを採用しているものの専任のスクラムマスターはいないミニマムな形でスタートしました。現在はプロダクトエンジニア3名・PM1名となっています。

担当しているプロジェクトは、SmartHRを利用することで蓄積する従業員データベース(氏名や所属部署のような各プロダクト共通で利用する情報)の拡充・整備になります。

チームが特につまづくことなくヌルっと軌道に乗った要因

チームが特につまづくことなくヌルっと軌道に乗った要因ですが、銀の弾丸的な要因があったのではなく、様々な要因があったように思います。 以下に列挙してみます。

適切なプロダクト管理手法の選択

SmartHRの開発チームではスクラムを採用しており、従業員データ基盤ユニットでもスクラムを採用しました。

チームメンバー全員がスクラム・スクラムの各イベントに対して理解・経験があったことから、チームの顔合わせ翌日位からヌルっと「イテレーションは1週間で、イベントは月曜日スタートの金曜日終了の形で上手く回るようにしますか〜」とサクサク運用方針が決まり、気がついたら運用が始まっていました。

色々なプロジェクト管理手法があるかと思いますが、メンバー全員の理解が深い・経験のある手法を選ぶと最初からスムーズにプロジェクト管理ができますね。

課題感・やりたいことの共有

「なぜこのチームができたのか」「このチームで実現したいこと・解決したい課題」をチームを立ち上げたマネージャー・PMから丁寧に共有されました。

この共有により「では実現したいことのために、何をしていけばよいのか・足りないものは何か」をメンバー全員が考えられるようになりました。

当たり前のようですが、こういった指針が共有されないことでメンバーが迷子のまま進むプロジェクトも世の中にはまだまだ多いと思うので、メンバー全員で共通の道標となるものを持つことは大事だと思います。

関係部署のキックオフへの参加

従業員データ基盤ユニットは全社で横断的に利用する従業員データベースを取り扱います。そのことから労務関連機能を開発している部署・チームとも、タレントマネジメント機能の開発をしている部署・チームとも仕事をする機会が多いと予想されました。

そのため自部のキックオフだけでなく、労務関連機能・タレントマネジメント機能それぞれのキックオフにもお邪魔させていただき、各部署の課題感の生の声を聞く・実感する機会を作ったり、色々な人と顔合わせをする機会を作りました。

こういったことは即効性はありませんが、後ほど一緒に仕事をする際にボディブローのような形で効果を実感しました。

目標設定

チームの目標としてOKRを設定しました。またそのチームの目標をベースに個人目標の設定も行いました。

チームと個人の目標が連動した形で設定されていると、やるべきことも明確になり実現したいことに進みやすいように感じます。

各種会議の台本が作成・整備されている

スクラムの各イベントの司会進行・定例会議の準備は当番制となっていますが、どの当番に当たっても迷うことがないようにチームのSlackチャンネルのキャンバスに各会議の台本が準備されました。

また、改善点が発見される度にこの台本が修正・追記されていったことで、誰でもいつでもスムーズに各種会議における担当を担えるようになりました。

小さな物事の自動化

各種会議のリマインドやPull Requestのレビュー依頼状況をSlackで定期的に流すようにしました。

一見小さなことのようですが、あまり意識せずとも会議の参加を忘れない・レビュー依頼が溜まりすぎないようにできたので、解決したい課題によりリソースを割くことができたと思います。

一見業務に直接関係のないことにも時間を割いてみる

SmartHRの開発チームは普段フルリモートで働いています。そのため意識しないと、オフィスに出社するよりもメンバー間での関係構築が難しくなってしまいます。

この対策の一環として、チームでは毎朝のSlackでの共有において「なにか一言(あれば)」のコーナーを設けています。これは本当に何でも記載してよいスペースとなっており、各メンバーの人となりが垣間見えて面白い、毎朝の清涼剤的なコーナーになっていると個人的には感じています。

また、定期的に「お茶会」という雑談のみするための時間帯も設けています。こちらは自分の全然知らない物事について各メンバーから聞けるので、個人的に一番好きなミーティングかもしれません。

他チームのメンバーの優しさ

従業員データ基盤ユニットはミニマムでスタートしたがために幾つか課題も抱えていました。その中の一つに「Pull Requestをマージするためには複数のレビュアーによる承認が必要だが、自チームだけではエンジニアが2名しかいないことからレビュワーが足りない」というものがありました。

この問題については、他のチームの方々にレビュワーになっていただくことで何とか乗り越えました。その優しさに感謝の気持ちしかないです。「ボーナス出たら回らないお寿司食べたいなぁ」と言われたら「押忍、喜んで!」以外の答えがない位です、はい。

最後に

幾つか要因を上げてみましたが、こうしてみると「色々なことに対し、メンバー全員が認識を高いレベルで共有できている」のと「本当に実現したいことになるべくリソースを割くことができる」のが重要なのだと思いました。

今後もよりよいチームにヌルっとしていければと思います!

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