こんにちは! SmartHRでプロダクトエンジニアをしているshiraです。
この記事では、先月開催した「TSKaigi 2025事後勉強会 —— まだまだ型りたい」の様子をお届けします。

開催概要
6月6日にSmartHRで「TSKaigi 2025事後勉強会 —— まだまだ型りたい」を開催しました。
このイベントはTSKaigi 2025のサイドイベントとして、TSKaigi 2025のスポンサーである弁護士ドットコムさんとSmartHRによる共同開催で行いました。
当日は、60分間で11本の5分間トークをお届けするLightning Talksを実施しました。TSKaigi 2025を通じて得た知見や気づき、TypeScriptについて共有したいことなどをお話していただきました。
また、登壇者の方に次の登壇者の方の発表内容に関して一言コメントをいただいたり、5分経過したタイミングでホーンを鳴らす係を担っていただきました。(やや無茶振り感あった気がしますが、ご登壇者のみなさん、ご協力いただきありがとうございました !! )
オープニング
司会は、SmartHRのtokkyさんです。

オープニングでは、諸注意の他、connpassで取らせていただいたアンケート結果を紹介していました。
一部抜粋し、ご参加者の内訳(複数選択回答)を紹介します。
- TSKaigi 2025現地参加者: 38人
- TSKaigi 2025オンライン参加者: 3人
- TSKaigi 2025スピーカー: 11人
- TSKaigi 2025スタッフ: 6人
- TSKaigi 2025プロポーザル選考委員: 2人
幅広い方々にご参加いただき、とても嬉しいです。
TSKaigi 2025に現地参加した方によるLT
ここからは、LT本編の紹介です。 最初のブロックは、TSKaigi 2025に現地参加した方々によるLTです。
TypeScript をより型安全に扱うプラクティス
最初は、弁護士ドットコムの辻佳佑さんによる「TypeScript をより型安全に扱うプラクティス」でした。
タイトル通り、TypeScript をより型安全に扱うプラクティスが紹介されていました。 静的解析だけでは型安全といえないケースの紹介とその対処法や型の抜け道などに関して紹介されていました。 「型安全の設定は最初が肝心」という話があり、私も感じたことがあったのでとても共感しました。

はじめてtsgoについて興味を持ったときに私の語ること
次は、SmartHRのcidermitainaさんによる「はじめてtsgoについて興味を持ったときに私の語ること」でした。
TSKaigiで特に印象に残ったtsgoについてお話しされていました。 実際にプレビューを試してみた話や、tsgoのセッションを通じて感じたことを共有されていました。

構造的型付けと集合論 型推論の扉を開いたその先へ
次は、らーゆさんによる「構造的型付けと集合論 型推論の扉を開いたその先へ」でした。 構造的型づけと集合論の復習から始まり、プリミティブ型とオブジェクト型の交差型について解説されていました。

型がアノテーションだと起こりえること
次は、Jxckさんによる「型がアノテーションだと起こりえること」でした。
コンパイル時間を減らしたいという話から始まり、TC39で提案されている Types as Annotation の紹介と、この仕様が実現した場合に起こりえることをお話しされていました。

TSKaigi 2025スピーカーによるLT
次のブロックは、TSKaigi 2025スピーカーによるLTです。
入門 ESlint Typegen
最初は、弁護士ドットコムのツノさんによる「入門 ESlint Typegen」でした。
ESlint Typegenの仕組みを「完全に理解」するというスコープのお話で、仕組みを順を追って解説されていました。

プロダクションコードで関数のオーバーロードをもっと使いたい
次は、SmartHRのYo Iwamotoさんによる「プロダクションコードで関数のオーバーロードをもっと使いたい」でした。
関数のオーバーロードをプロダクトで活用したことがなかったので、事例を聞けておもしろかったです。 「関数のオーバーロードの使いどき」がまとめられおり、参考にしたいなと思いました。

自分的TSKaigi 2025感想戦
次は、Sohei Takenoさんによる「自分的TSKaigi 2025感想戦」でした。
TSKaigiでは、「スキーマと型で拓く Full-Stack TypeScript」というタイトルで登壇されていました。 事後勉強会のLTでは、ご自身のセッションとテーマの近い他のセッションとのつながりに関して共有されていました。 近しいテーマのセッションが複数ある場合、それらのつながりや相違点に着目して参加してみるのも楽しそうです。

Proposal for ECMAScript enumsについて(2025-06-06時点)
次は、やまのくさんによる「Proposal for ECMAScript enumsについて(2025-06-06時点)」でした。
TSKaigiでは、「転生したらTypeScriptのEnumだった件」というタイトルで登壇されていました。 事後勉強会のLTでは、なぜEnumについて話そうと思ったかという話から始まり、TypeScriptのEnumとTC39のEnumの違いなどを紹介されていました。

TSKaigi 2025スタッフ/プロポーザル選考委員/個人スポンサーによるLT
最後のブロックは、TSKaigi 2025スタッフ/プロポーザル選考委員/個人スポンサーによるLTです。
libsyncrpcってなに?
最初は、プロポーザル選考委員のうひょさんによる「libsyncrpcってなに?」でした。
libsyncrpcとは何であって、何を解決してくれるかということが紹介されていました。 また、libsyncrpcの内部実装の話もありました。Rustで書かれており、コードが意外にシンプルでRust初心者の勉強にも良さそうということだったので、読んでみたいなと思いました。

TypeScript LSP の今までとこれから
次は、プロポーザル選考委員のQuramyさんによる「TypeScript LSP の今までとこれから」でした。
tsserver は LSP(Language Server Protocol) を実装していなかったが、tsgo では LSP を実装するという動きがあるという紹介がありました。 これによりTSエディタに平和が訪れた...とは言えないということで、もう一つのLSP(Language Server Plugin)の話も紹介されていました。

赤裸々に公開。TSKaigiのオフシーズン
次は、TSKaigiコアスタッフのtakezoux2さんによる「赤裸々に公開。TSKaigiのオフシーズン」でした。
TSKaigi 2025以外にも、色々なイベントを開催されていたり、TSKaigiを継続するための仕組みづくりに取り組まれており、オフシーズンはないというくらい1年中活動されているとのことでした。 イベントに参加させていただいている身として、本当にありがたいなと感じました。スタッフの皆さん、改めてありがとうございます!

写真撮影
LT終了後、記念撮影をしました。

懇親会
そして、最後に懇親会です。 乾杯の挨拶は、TSKaigiコアスタッフのberlysiaさんに行っていただきました。


最後はtakezoux2さんに締めていただきました!

さいごに
以上、TSKaigi 2025事後勉強会の開催レポートでした。
複数のサイドイベントがある中、イベント当日は50名弱の方々にご参加いただきました 👏 アンケートでは、短時間でいろいろな視点の話が聞けて良かったという声をいただくことができました。 また、フィードバックもいただいているので、今後参考にさせていただきたいと思います。
ご登壇・ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
We Are Hiring!
SmartHR では一緒に SmartHR を作りあげていく仲間を募集中です!
少しでも興味を持っていただけたら、カジュアル面談でざっくばらんにお話ししましょう!