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「RubyKaigi 2025事後勉強会 —— 東京でまた会い鯛!」を開催しました

こんにちは! SmartHR基本機能を開発しているプロダクトエンジニアのpndcatです。
RubyKaigiオーガナイザーや、SmartHRのRubyKaigi運営スタッフもしていました。

今回は、5月16日に開催した「RubyKaigi 2025事後勉強会 —— 東京でまた会い鯛!」の様子をお届けします。

事後勉強会のアイキャッチ

また、「RubyKaigi 2025事前勉強会 —— 初参加でもつながり鯛!」は以下の記事で紹介しておりますので、ぜひこちらも読んでいただけると嬉しいです。

tech.smarthr.jp

開催概要

SmartHRではRubyKaigi 2025のコンセプトを「松山で会い鯛」とし、さまざまな企画を行ってきました。
RubyKaigi 2025事前勉強会 —— 初参加でもつながり鯛!」、「SmartHR Drinkup at RubyKaigi 2025 Day 0 —— 鯛を食べタイ! 話しタイ!」に続く最後のイベントとして、「RubyKaigi 2025での出会いや学びを胸に、今度は東京でふたたび集まりましょう」という思いを込めて、事後勉強会は「東京でまた会い鯛!」と題しました。

事前勉強会に引き続きRubyKaigiチーフオーガナイザーの松田明さんも登壇してくださり、RubyKaigiの初参加者、RubyKaigi2回目以上の参加者、スピーカーやコミッターなど、さまざまな方からの熱いLTがありました。

RubyKaigi 2025の企画で使った鯛の被り物たち

オープニング

司会は、SmartHRのcharoさんです。

オープニングでは、「SmartHRの増えてくアクキー」企画について紹介しました。
事前に「アクキーをお持ちの方は、ぜひご持参してください」と連絡していたので、会場ではRubyKaigiで集めたアクキーを持った方がたくさんおりとても嬉しかったです!
事後勉強会では、青い鯛のアクキーを配布しました。

今年は多くのRubyistと交流ができて、よりRubyコミュニティを感じた、と話す司会のcharoさん

RubyKaigi 2025の限定アクキーたち

RubyKaigi 2025が初参加だった方によるLT

最初のブロックは、RubyKaigi 2025が初参加だった方々によるLTです。

ドラ係は、RubyKaigi 2025が初参加のマナティさんでした。

ドラ係のマナティさん

RubyKaigiをきっかけに経験した、いろいろな「はじめて」

最初は、SmartHRのshibaさんによる「RubyKaigiをきっかけに経験した、いろいろな「はじめて」」でした。

RubyKaigi初参加をきっかけに、事前勉強会の企画、Rubyインタプリタの実装、LT登壇などさまざまな「はじめて」に挑戦したという発表でした。

LTをするのが初めてのshibaさん

speakerdeck.com

RubyKaigi最高!書けないし読めないけど!

次は、辻井耀さんによる「RubyKaigi最高!書けないし読めないけど!」でした。

参加前は知り合いもいない中で不安もあったけど、Rubyコミュニティの温かさに感動したと話していました。

特に#rubyfriendsが楽しかったと語る辻井さん

念願の初参加!RubyKaigiで鯛験したこと

次は、Naokiさんによる「念願の初参加!RubyKaigiで鯛験したこと」でした。

今までは大学の授業と重なって参加できなかったRubyKaigiに、今回はタイミングが合い参加ができたとのこと。
大学で学んでいるオートマトンが実際のセッションに登場して驚いたと話していました。

小2からRubyを書いているNaokiさん

speakerdeck.com

RubyKaigi 2025が2回目以上参加だった方によるLT 

次のブロックは、RubyKaigi 2025が2回目以上参加だった方によるLTです。

ドラ係は、RubyKaigi 2025のLTで「Road to RubyKaigi: Making Tinny Chiptunes with Ruby」を発表したmakicamelさんでした。

ドラ係のmakicamelさん

RubyKaigiへの感謝の気持ちを伝えたい🙏2025

最初は、SmartHRのf440さんによる「RubyKaigiへの感謝の気持ちを伝えたい🙏2025」でした。

RubyKaigiで得た学びを日々のプロダクト開発にどう活用しているかを紹介しつつ、RubyKaigiを通してさまざまな出会いに感謝していると話していました。

Namespaceに期待していると話すf440さん

speakerdeck.com

インラインRBSコメントに鯛pe checkersもニッコリ

次は、pvcresinさんによる「インラインRBSコメントに鯛pe checkersもニッコリ」の発表でした。

今年のRubyKaigiの型の発表の中で特に印象に残ったセッションを紹介し、RubyKaigi後はRBS::TraceにインラインRBSコメントに対応するパッチを書いたと発表していました。

github.com

今年のRubyKaigiでは型の発表が多かったと話すpvcresinさん

speakerdeck.com

KaigiEffect

最後は、katsyoshiさんによる「KaigiEffect」でした。

2年前からRubyのネイティブコンパイラを作り続けているkatsyoshiさんは、今回「オブジェクトファイルを読み込む」ことに関する発表をしました。

オブジェクトファイルの読み込みとリンカーについて解説するkatsyoshiさん

Rubyコミッター/RubyKaigi 2025スピーカーの方によるLT

次のブロックは、Rubyコミッター/RubyKaigi 2025スピーカーの方によるLTです。

ドラ係は、RubyKaigi 2025キーノートで「Ruby Taught Me About Encoding Under the Hood」を発表したRubyコミッターのima1zumiさんでした。

ドラ係のima1zumiさん

Lunar: Lua is Not A Ruby!

最初は、RubyKaigi 2025で「Running ruby.wasm on Pure Ruby Wasm Runtime」を発表したSmartHRのudzuraさんによる「Lunar: Lua is Not A Ruby!」の発表でした。

LuaスクリプトをRubyで動かすためのコンパイラを紹介し、「車輪の再発明でも良いから、興味のあるコードを書いてそれを晒すことが大事!」というRubyKaigiでの気づきを語っていました。

突然いい話をするudzuraさん

docs.google.com

Can we vibe code a real-time game in 5 minutes?

次は、RubyコミッターのSamuelさんによる「Can we vibe code a real-time game in 5 minutes?」の発表でした。

Samuelさんが開発しているLivelyとAIを使って5分間でパックマンをvibe codingする発表でした。
vibe coding中に「AIと協働することで、よりクリエイティブな部分に集中できる」と話していたのが印象的でした。

子どもと一緒にLivelyをつかってコーディングをすると話すSamuelさん

RubyKaigiローカルオーガナイザー完全攻略ガイド

最後に、RubyKaigi 2025で「You Can Save Lives With End-to-end Encryption in Ruby」を発表したsylphさんによる「RubyKaigiローカルオーガナイザー完全攻略ガイド」の発表でした。

RubyKaigiを地元に誘致するまで、RubyKaigiローカルオーガナイザーとしての重要なマインドセット、自治体との連携、sylphさんが担当したことなど、タイトル通り「ローカルオーガナイザー完全攻略」な発表でした。
また、RubyKaigiを開催したあとの地元に過ごす人としてのコメント(p.32)が本当に貴重な内容だったので、来年RubyKaigiに参加する人は一読してほしいです。

地元にRubyKaigiを誘致するために様々な活動をしたsylphさん

RubyKaigiローカルオーガナイザー完全攻略ガイド(p.32)

speakerdeck.com

RubyKaigiオーガナイザーによるLT

最後のブロックは、RubyKaigiオーガナイザーによるLTです。

ドラ係は、RubyKaigi 2025でNOCをしたunasukeさんでした。

ドラ係のunasukeさん

鯛変だったRubyKaigi 2025 ── それでも楽しかった!

最初は、わたしの「鯛変だったRubyKaigi 2025 ── それでも楽しかった!」でした。

今年のSmartHRのRubyKaigi事前企画は「第1回 利きちゅうちゅうゼリー大会」だったのですが、幻の事前企画の「鯛を釣り鯛」と「たい焼きを焼き鯛」を紹介できてよかったです。

増えてくアクキーの運用を考えるのは難しかったと話すpndcat

speakerdeck.com

舞台裏

最後は、RubyKaigiチーフオーガナイザーの松田明さんによる「舞台裏」でした。

毎日変わるオープニングの緞帳やMatzのセリの舞台演出や、RubyKaigiを支えるテクニカルチーム、今年のLT・懇親会についてなど、いろんな裏側を紹介しました。

セリは命に関わるので本当に緊張したと話す松田さん

写真撮影

発表後は記念撮影をしました。

みんなで記念撮影

懇親会

懇親会では、RubyKaigi 2025や松山の思い出などで盛り上がりました。
RubyKaigiで話した人も、今日はじめての人ともたくさんお話できてとても楽しかったです。

パソコンを開いてみんなでコーディングをしたり、ホワイトボードに向き合って議論をしたりなど、RubyKaigiの「廊下」のような空間になっていました。

乾杯は、「Analyzing Ruby Code in IRB」を発表したRubyコミッターのtompngさん

懇親会の様子

TCPSocketのタイムアウトについて議論するRubyistたち

締めは、「RuboCop: Modularity and AST Insights」を発表したkoicさん

さいごに

今年も、RubyKaigiでの発見、松山での思い出、KaigiEffectなど、たくさんのLTを聞くことができ、懇親会ではいろいろな方と語り合えて最高でした!
また来年、RubyKaigi 2026に函館でお会いできるのを楽しみしています。

SmartHRではRubyが大好きなエンジニアから、Rubyを書いたことはないけどRubyに興味があるエンジニアまで幅広く募集しています。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!

hello-world.smarthr.co.jp