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入社して分かった、スゴイところとちょっとイマイチなところ

こんにちは! SmartHRのプロダクト基盤でPM(プロダクトマネージャー)をしているhaseです。主にグループ企業向けの基盤作りを担当しています。

プロダクト基盤チームは、複数のプロダクトで共通して利用される機能群を開発するチームです。 普段から共通化や標準化を好んで取り組んできた私にとって、「ナニソレオモシロソウ」と思える領域で、プロダクト基盤の求人に応募し入社しました!

プロダクト基盤での開発は初めてで、日々試行錯誤を繰り返しています。まるで頂上が見えない高い山に挑んでいる気分ですが、その分大きなやりがいを感じながら楽しく仕事に取り組めています。

さて、2024年9月に入社したばかりの私ですが、チームメンバーから「Tech BlogはPMも書いていいんやで」という圧を受けと機会をいただき、入社エントリー的な記事を書くことになりました。

一般的な入社エントリーは「なぜ入社したか?」が焦点になりがちですが、私の入社動機は需要が少ないと思うので、PMとして入社して感じた「SmartHRのスゴイところ」について焦点を当てたいと思います! 入社してすぐに、SmartHRのスゴさを感じることがたくさんありました。その中から特に印象的な3つをご紹介します。

  • PMの裁量がスゴイ
  • ズレ埋めの徹底がスゴイ
  • アウトカムへのこだわりがスゴイ

最後に「ちょっとイマイチ?」と感じた点もお話しますので、ぜひ最後までご覧ください!

PMの裁量がスゴイ

PMであれば裁量を持って働きたいと誰もが思うものです。しかし、現実には上位PMの方針やビジネスサイドの意向に縛られ、思うように裁量を発揮できないことが多いのではないでしょうか。

SmartHRでは、そんな不安が杞憂に終わりました。従業員数1000人以上、PMが30人近く在籍する大規模組織でありながら、1プロダクトまたは1機能に1人の担当PMがつく仕組みが整っています。そのため、驚くほどの裁量が与えられています。

もちろん、全社方針に基づくアウトカムは求められますが、その達成方法(登り方)はPM自身の裁量に委ねられています。上位PMに従うだけの受け身の仕事ではなく、自分で考え動かせるのが大きな魅力です。

さらに、裁量が大きいだけでなく、PM間の協力体制も素敵だなと思います。SmartHRには「1人で解かない」という合言葉があり、わからないことを相談すると、Slackで丁寧な回答が返ってきたり、1on1で時間を割いてもらえたりします。 PM定例でも相談を投稿すると、さまざまな角度からアドバイスをもらえます。正直、「ありがてぇ」の一言に尽きます。

ズレ埋めの徹底がスゴイ

SmartHRでは「ズレ」を徹底的に避ける文化があります。会社のバリューにも以前は「ズレ埋め」がありましたが、入社後すぐにSlackやミーティングで「ズレ埋めなんですが……」という言葉を頻繁に耳にしました。

例えば、プロジェクト内での認識違いや、業務上の些細な誤解が発覚した場合、それを放置することはありません。必ず早い段階で周囲と共有し、正しい方向に修正します。この文化のおかげで、認識の齟齬によるトラブルを未然に防ぎ、プロダクト開発をスムーズに進行させることができています。

正直、最初は「ここまで徹底するの!?」と少し驚きましたが、その結果として得られるメリットの大きさを実感しています。

アウトカムへのこだわりがスゴイ

SmartHRでは、「何をやったか」(アウトプット)ではなく、「何を達成したか」(アウトカム)に強くこだわっています。

例えば、機能開発では「リリースした」だけでは評価されません。その機能がユーザーにどれだけの価値を提供し、課題をどれだけ解決したかが重要視されます。

また、この「アウトカム思考」はPMだけでなく、エンジニアからも頻繁に共有されます。「この開発でどんなアウトカムが出るの?」「こっちの開発の方がアウトカムが大きいのでは?」といった建設的な議論が日常的に行われるのです。

こうした多角的な視点からのコメントやフィードバックをもらうことで、ユーザーにとっての価値をさらに高められる環境が整っています。

当たり前のことを徹底できるってスゴイ

これらのスゴイ点は、一見すると「どの企業でもやっていそう」と感じるかもしれません。しかし、実際にここまで徹底して実行している企業は少ないと思います。 「当たり前のことを全員が意識し、徹底してやりきる」、これこそがSmartHRのスゴさであり、急成長の秘訣だと感じました。

おまけ:ここがちょっとイマイチ……?

イイところばかり書くと胡散臭いので、イマイチだと感じた点も正直にお伝えします。

SmartHRでは、ビジネスサイドと開発サイドのバランスが非常に良い一方で、時折、両者の距離感が少し遠いと感じる場面があります。 Biz側(営業、CS、サポートなど)との調整はPMの重要な仕事の一つですが、SmartHRではその役割をPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)が担っています。

PMMがいることで、PMが開発業務に集中できる環境が整えられており、PMMの皆さんには大変感謝しています。ただ、その反面、PMM以外のBizメンバーと直接会話する機会はほとんどありません。情報共有自体はPMMが橋渡し役となることで問題なく行えていますが、他職種のメンバーとの直接の対話から得られる新しい視点や刺激を得る機会が少ない点は、ややもったいないと感じています。

特に、日頃からユーザー様と密接に接しているBizメンバーは、ユーザーのリアルな声や温度感を把握しています。それは、PMとして行うユーザーヒアリングとはまた異なる視点での発見をもたらしてくれる可能性があります。そのため、Bizメンバーと直接交流する機会を増やすことは、プロダクト改善にもつながるのではないかと考えています。

幸いにも、社内にはPMやエンジニアが営業に同伴できる仕組みがあります。この仕組みを活用し、Biz側との距離感に関する課題を解消しながら、より深いユーザー理解を得ていきたいと思います。

おわりに

SmartHRに入社して3ヶ月、周りのスキルの高さに驚き、プロダクトの難しさに悩みながらも、間違いなくキャリアで一番充実した日々を過ごしています。

SmartHRでは「1人で解かない」という文化が根付いており、PMやエンジニアが積極的に意見を共有してくれます。そのたびに新しい発見があり、プロダクトとチームが成長していることを実感できます。

もしSmartHRに興味を持たれた方がいれば、一度覗いてみてください!きっと「スゴイ」と感じるポイントが見つかると思います。

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