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第12回SmartHR LT大会レポート —— 参加者が初の100名突破!

こんにちは、SmartHR で AI アシスタント機能を開発している kageyama です。
この記事では、2025 年 08 月 22 日に開催した第 12 回 SmartHR LT 大会の模様をお届けします。
今回は、夏の特別企画として、年に一度の「自由研究発表会」です。いつもは仕事に関連したことを発表する必要がありますが、今回は、趣味の話やおもしろかったコンテンツの話など、仕事とは関係のないものも発表 OK です。

目次

SmartHR LT 大会とは

SmartHR LT 大会は、有志のプロダクトエンジニアが DevRel とともに隔月で企画・運営している社内イベントです。プロダクトエンジニアの中から 11 名の登壇者を募り、5 分間のLightning Talks(LT)を行います。

登壇者はプロダクトエンジニアに限定していますが、当日は職種によらず社員であれば聴講可能です。配信もしており、現地参加が難しい社員もリモートで楽しめるイベントとなっています。

参加者情報

今回の参加者数です。

  • 現地参加者:68 名
  • オンライン参加者:32 名
  • 懇親会参加者:59 名

過去最多だった前回を上回り、参加者がついに 100 名になりました。

発表レポート

ここからは、各発表内容を簡単にお届けします。

自由研究 締め切り駆動開発の世界

1 人目は kinoppyd さんの「自由研究 締め切り駆動開発の世界」という発表でした。

2025 年 7 月 19 日に開催されたPicoRuby Overflow 会議でのショーケースセッション参加を締め切りとして、子どもと遊べるおもちゃの工作を目的に締め切り駆動開発をしたという内容。 電子工作はほぼ未経験というところから早押しボタンなど複数のおもちゃを作りきる締め切り駆動の強力さ、Ruby だから短時間で実現できたというところに良さを感じました。

3D プリンタでケースを作ることでおもちゃ自体の完成度を高めたりといったこともされていて、楽しさが伝わってくる発表でした。

作成したガジェットのデモをする kinoppyd さん

キャリア迷子の末にエンジニアになった僕の"弱さ考"

2 人目は shinoku さんの「キャリア迷子の末にエンジニアになった僕の"弱さ考"」という発表でした。

元航海士という異色の経歴で、20 代後半にエンジニアとしてのキャリアをスタートした shinoku さん 「強い仕事人」になることを意識し感じていた生きづらさと書籍『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の 弱さ考』との出会い、この書籍と出会って変わった行動についてお話をされていました。

考え方や行動の変化を経て、以前より生きやすくなった気がしている、という結果が得られており、とても良かったです。

SmartHR入社後に感じていた生きづらさについて話す shinoku さん

プログラミングを Minecraft から始める

3 人目は 内定者インターン itoJum さんの「プログラミングを Minecraft から始める」という発表でした。

Minecraft のコマンド機能によるゲーム開発・コンテスト応募の経験から、プログラミングの入口として良かったという話をされていました。 itoJum さんは、これによりプログラミングに大事な思考や人と見せ合う習慣が身につき、ものづくりの楽しさを知ることができたそうです。

コマンドの制約や、制約を回避するためのテクニックも紹介されていて、面白さと同時に難しさも感じました。

コマンドの制約について説明する itoJum さん

AAP について調べてみた

4 人目は bmf-san さんの「AAP について調べてみた」という発表でした。

チーム外のステークホルダーを巻き込むような意思決定のプロセスにおける ARB(Architecture Review Board)の問題点と、AAP(Architecture Advice Process)の紹介がされていました。 承認待ちの発生する ARB に対し、AAP は助言を求めつつ決定権を委ねないことで待ちを発生させないということが大きく違うところです。

AAP をうまくやるためにどうしたらよいか、支援ツールの導入や悪い失敗をしないことの重要性についても触れられていました。

AAPのプロセスについて話す bmf-san さん

ClaudeCode で MD シミュレーションソフトを作れるのか?

5 人目は  kapiyama さんの「ClaudeCode で MD シミュレーションソフトを作れるのか?」という発表でした。

ClaudeCode で分子動力学(MD)シミュレーションソフトウェアの構築に挑戦した発表でした。 MD シミュレーションは、科学理論、数値計算、プログラミングの知識を必要とする非常に複雑な分野だそうです。 ClaudeCode での Agentic Coding では、Discord 通知、TDD(テスト駆動開発)、Serena、SubAgent といった手法を活用していました。

結果として MD ソフトウェアの構築は達成できませんでしたが、AI を使った複雑なソフトウェア開発の可能性を探る、実験的な発表でした。

分子動力学シミュレーションを説明するkapiyamaさん

あの超最新ゲーム機の秘密に迫ってみたぞ!

6 人目は NGT さんの「あの超最新ゲーム機の秘密に迫ってみたぞ!」という発表でした。

Nintendo Switch 2 のお話かと思いきや、NGT さんが自作されたゲーム機「NGT2」のお話でした。 3D プリンターで作成したケースと Raspberry Pi でゲーム機を自作し、ゲーム自体は Ruby を使用して作られたそうです。 ゲームの内容はヤギが SmartHR のプロダクト名のついた武器を使って紙を潰していくゲームで、実際のデモプレイ動画も披露されていました。

会場からは笑いと驚きの声が上がり、とても面白そうでした。

NGT 2 について詳しくは、その後公開されたテックブログをご覧ください。 tech.smarthr.jp

NGT 2のプレイ動画を紹介するNGTさん

メタバースで顔面を動かす

7 人目は「メタバースで顔面を動かす」という発表でしたが、タイトル以外は登壇者も含めすべて非公開です!

キックオフエフェクト

8 人目は nomuson さんの「キックオフエフェクト」という発表でした。

所属部門のキックオフ会で「森田芳光監督を知っていますか?」という問いかけに全く反応がなかったことから、今回の発表で紹介することにしたようです。 森田芳光さんの大ファンらしく、今回は森田芳光さんの作品をとても魅力的に紹介してくれました。

私はどれも見たことがなかったのですが、「間宮兄弟」や「僕達急行 A 列車で行こう」が見てみたくなりました。

森田芳光監督の作品を紹介する nomuson さん

趣味_バイオリン

9 人目は kageyama さんの「趣味_バイオリン」という発表でした。

社会人になってからバイオリンを趣味で始めたそうです。

楽経験がない中でどのようにモチベーションを維持しながら続けるポイントや、ハードルなどを話されていました。

バイオリンについて話す kageyama さん

伊豆諸島を巡る旅

10 人目は hypermkt さんの「伊豆諸島を巡る旅」という発表でした。

伊豆諸島に行ってみたいというのをきっかけに、毎年、1 島ずつ巡る旅を始めたそうです。 台風が接近している中、伊豆諸島の 1 つ式根島に行ったところ住民の方から帰るように促されてしまったようです。

話の最初におすすめの伊豆諸島への行き方を説明されており、とても興味が湧き自分も行ってみたいなと思いました。

「伊豆諸島を巡る旅」について話す hypermkt さん

『刻む』成長術

11 人目は saitoryc さんの「『刻む』成長術」という発表でした。

漫画「ワールドトリガー」に登場する「刻む成長術」という概念についての発表でした。 目標に期限がないと失敗を正しく認識できず「足踏み」になってしまうので、小さく分割された目標を「刻んで」努力することが重要という説明をされていました。

自分も高すぎる壁に挑むのをやめ、目標を小さく期限を決めて達成できるようにしていこうと思いました。

「刻む成長術」について話す satoryc さん

記念撮影

すべての発表が終わったあと、懇親会の前に現地に集まった登壇者と参加者による記念撮影を行いました。

集合写真

懇親会

記念撮影の後は懇親会を行いました!LT 大会に参加したほとんどの人が懇親会にも参加しました。

懇親会の写真

まとめ

今回は特別編として、年に一度の「自由研究発表会」でした。

参加者それぞれがユニークな視点で取り組んだ研究内容を共有し、アイデアや多様さに刺激を受ける時間となりました。

発表後の懇親会では、発表の内容について活発な意見交換もあり、大変よい会となったと思います。

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撮影: kurosawa, motty 共著: hotaka, kapiyama